衝撃的なタイトルですが、買ったばかりのスニーカーを壊されました!
僕のじゃなくて、子供のスニーカーなんですけどね。
実際には意図的に壊されたわけではありません。
同じ塾に通っている別の子が、間違えてはいて帰ってしまったのです
たまたま同じスニーカーだったので間違えたのでしょう。
まぁしょうがないと思ったのですが、1週間後に戻ってきたときには、
何と「かかと」がつぶれていたのです!
なんと、買ったばかりのスニーカーが壊れて帰ってきました・・・
とりあえず一時しのぎに別のスニーカーをはいていますが、かなりボロいです。
もう一度買いなおすしかないと思ったのですが、せっかくならDIY修理してみようと思いつきました。まぁダメなら買いなおせばいいと思いながら、ネットで調べてみました。
しかし、「かかとの底」や「かかとの生地の擦り切れ」の修理方法は見つかりましたが、
「つぶれたかかと」の修理方法は見つかりません。この部分の修理は職人技が必要なのでしょうか?しかし諦めきれないので、スニーカーを壊す覚悟でDIY修理をしてみました。
その結果、見事につぶれたかかとは復活しました!!
この記事は、かかとがつぶれてしまったスニーカーの直し方についてまとめました。
子供の靴が壊れたときの修理の参考にしてください。
・かかとがつぶれた場合には、カウンター(月型)の交換、修理が必要
・布用接着剤を使えば、糸で縫わなくてもOK
・かかとのフチのスポンジをつぶさない
スニーカーの構造について調査
いきなりスニーカーを分解するわけにもいかないので、スニーカーの構造を調べてみました。靴メーカーのmoonstarさんのサイトに、スニーカーの説明がありました。
かかとの部分は、「カウンター」もしくは「月型」というパーツです。
本来は固い部分なのですが、かかとを1週間踏まれたのでつぶれてしまったのですね。
とにかく、スニーカーのかかとの内側にある「カウンター」の部分を、交換または補強すればいいことがわかりました。
どちらにするか?とりあえず、かかとを分解して中の作りを確認ししてから決めましょう。
実際にかかとを分解して、修理方法を検討する
かかと部分の外側と内側の生地をはがすように、カッターで切っていきます。
よ~く見ると、外側と内側の生地は縫い合わせてあります。
この糸を切っていけば分解できます。
最初に始めた左足のスニーカーは、糸が見えずに外側と内側の生地の間を切っていました。
やっていくうちに慣れてきたのか、右足のスニーカーは糸を切って分解できました。
かかとが分解できたので中身を確認してみます。
ところが、カウンター(月型)のパーツは見当たりません・・・・どういうことでしょうか?子供用のスニーカーだから体重が軽いので、カウンター(月型)を使うほどの強度はいらない設計のようですね。つまり、かかと外側のレザーを厚くして固めてあるようです。
かかとを踏まれたので外側のレザーがつぶれた、ということになりますね。
外側のレザーがダメになったので、新たにカウンター(月型)をつけて補強する方法に決めました。
かかと部分にカウンター(月型)を取り付ける
直し方が決まったので、材料を準備しましょう。
カウンター(月型)として牛革を、貼り付け用として布用接着剤を用意しました。
どちらもセリアの手芸コーナーに売っていました。
100円ショップで手に入るなんて便利な時代ですが、接着剤は量が少ないです。
こちらの接着剤なら、たっぷり使えますよ。
この牛革を、かかと内側に入る大きさにカットします。
正確にサイズを計ったりはしませんでした。だいたいの大きさでカットしていきます。
牛革の固い面に布用接着剤を塗って、かかとの裏側に貼り付けます。
生地が接着剤をすうので、たっぷり目に塗ったほうがいいです。
いい感じに、かかとの裏側に貼り付けられました。
両足のかかと裏側に牛革を貼り付けたら、はがれないように固定して一晩放置しましょう。
160gの缶ジュースが、子供のスニーカーにちょうどいいサイズでした。
缶ジュースは1本しかなかったので、左足は塗り薬の容器で代用しています・・・
さて翌朝、缶ジュースや薬の容器を外して確認してみます。
見事に、かかとの裏側に牛革が接着されています。
ふにゃふにゃだったスニーカーのかかと部分も、貼り付けた牛革の強度で復活したようです!適度な弾力性があるので、これなら子供がはいても大丈夫そうです。
分解したスニーカーを元に戻す
最後は、かかと裏側の生地を元に戻すだけですね。
しかし、元に戻すと言っても靴用のミシンなんて持っていません。
ここも布用接着剤で、かかとの外側と内側の生地をくっつけていきます。
かかとの部分は糸で縫合されている他にスポンジ部分だけが接着されていたので、
元に戻す時も同じようにします。
スポンジ部分と外側と内側の生地に接着剤を塗って貼り合わせます。
貼り合わせたら、はがれないように固定して放置します。
洗濯ばさみで貼り合わせた場所を固定しました。
さて1日放置したところ、かかとの生地はしっかりと接着できました!
つぶれたかかとも、固さと弾力性が復活しています。
ところがよく見ると、ふちのスポンジのがつぶれているようです。
よく接着されるように、洗濯ばさみで固定したのが原因です。
実際にはいてみて問題無ければいいのですが・・・では、子供にはいてもらいましょう。
玄関を飛び出して、庭を走り回った感想を聞きました。
いきなり子供にダメ出しされました。
スポンジに厚みがないから、かかとがホールドされないので調子悪いということですね。
いやぁ~スニーカーの修理って、意外にも奥が深いですね。
DIY修理完了の予定だったのですが、「かかとのスポンジの再生」が必要になりました。
かかとのスポンジ部分の復元
ここで利用するのが「すりきれ防衛隊(ワイドタイプ)」です。
メッシュで厚みがあるので、これを貼り付ければかかとにフィットしそうです。
では早速、かかとに貼り付けてみましょう。
このスニーカーの裏地は赤色です。同じ赤色が欲しかったのですが、赤色は販売していませんでした。なので黒色を買って使うことにしました。
すりきれ防衛隊(ワイドタイプ)を、かかとの形に合わせて切ります。
かかとの「ふち」の部分は、ボールペン等でマークしてから切り取ります。
すりきれ防衛隊(ワイドタイプ)の裏面のはくり紙をはがせば、かかと部分に貼り付けることが出来ます。はがれてくる可能性もあるので、布用接着剤を塗ってから貼り付けました。
すりきれ防衛隊(ワイドタイプ)を、スニーカーのかかと部分に貼り付けました。
赤色の裏地に黒色の補修ですが、思ったよりも違和感なく仕上がったようです。
これで接着するまでしばらく放置します。
接着できたら、実際に子供にはいてもらいましょう。
かかとの違和感も直ったので、使ってくれるそうです。
ようやく、つぶれたかかとのDIY補修が完了しました!
時間がかかってしまいましたが、靴が無駄にならなくてよかったです。
まとめ
今回は、かかとのつぶれたスニーカーの修復方法をまとめました。
簡単に直るだろうと思って始めたのですが、かなり苦戦しました。
僕の考えていた以上にスニーカー(靴)は複雑に、そして足にフィットするように作られていました。
特にかかとの内側にある「カウンター」の部分は、かかとを包み込むように作られていました。分解するよりも、それを再現するように修復するのが難しかったです。
まぁ小学生の子供で成長盛りなので、今回の修正で新しい靴を買う時期が少し伸びたと思えば上出来です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。