最近の家庭用ゲーム機は、画質が素晴らしくキレイですね。
プレイステーション4や任天堂switchは、ゲームの世界に引き込まれるくらいキレイです。映像出力がHDMI規格で統一されているのも便利ですね。
これらの最新のゲーム機の登場で、昔のゲーム機は出番がなくなってしまいました。
先日クローゼットの中を整理していると、箱の中からプレイステーション2(PS2)が出てきました!懐かしいですね~薄型のPS2本体とソフトのパッケージを眺めていると、子供達が集まってきました。
本能的に昔のゲーム機だと感じたようで、あるソフトを子供が手にしました。
それは「お姉チャンバラ2」・・・ではなくて「戦国無双」でした!
はい。最近なぜか戦国時代にはまっている子供達が食いついてきました。
どうしても遊びたいというので、テレビにつなげてみました。
ゼルダ無双で鍛え上げられていたようで、すぐに慣れて敵兵をなぎ倒していました。
しかし・・・さすがに昔のゲーム機なので画質がイマイチです。
そもそもPS2標準のAVケーブルは、コンポジット(黄色、赤色、白色の3本)なので仕方ないですね。そこで、D端子ケーブルやHDMIケーブルで接続にしてみたところ、かなりキレイな画質になりました!
というわけで、この記事ではPS2をキレイな画質で遊ぶ方法を調べました。
記事を書いた人:みっく
・エンジニアとして勤務
・社内のサーバー管理、セキュリティ管理も担当
・DIYと料理が大好き、週末は料理担当
PS2の映像出力ケーブルの種類
まずはPS2の映像出力として、何が使えるのかを見てみましょう。
PS2のマニュアルより、テレビの端子とケーブルをまとめてみました。
テレビの種類 | 必要なケーブル |
ビデオ入力端子(コンポジット)の あるテレビ |
PS2付属のAVケーブル →これが、一般的なケーブルです |
S映像入力端子のあるテレビ | S端子ケーブル(SCPH-10060) |
ビデオ入力端子(コンポジット)の ないテレビ |
RFUアダプターキット(SCPH-10070) →昔のファミコンのような接続方法 |
コンポーネントビデオ入力端子の あるテレビ |
PlayStation2専用コンポーネントAVケーブル(SCPH-10100) |
D映像入力端子のあるテレビ | PlayStation2専用D端子ケーブル (SCPH-10330) |
AVマルチ入力端子のあるテレビ | マルチAVケーブル(VMC-AVM250) |
HDMI入力端子のあるテレビ →今のテレビには、必ずついている端子です |
RGEEK製 PS2専用HDMI接続コネクター PS2 to HDMI 変換アダプターHDMI出力 |
約20年前のゲーム機なので、映像出力はすべてアナログ方式ですね。
「AVマルチ入力端子のあるテレビ」は、昔のソニー製のテレビについていた端子です。
コンポジット以外にも「S端子」「コンポーネント端子」「D端子」が使えるようですね。
このうち「S端子」はビデオテープ時代の古い規格です。
「コンポーネント端子」がついているテレビは、少ないと思います(我が家の全てのテレビにはついていませんでした。)。
というわけで、アナログ方式の場合は「D端子」を使ってテレビを接続しましょう。
次に、HDMI端子を使ってテレビ出力できるかを調べてみました。
ソニー公式を見てみましたが、PS2をHDMI出力するケーブルは見つかりませんでした・・・そもそもPS2の映像出力はアナログ方式なので、デジタル方式であるHDMI端子に接続できません。
HDMI端子に接続するには、アナログ方式⇒デジタル方式のコンバーターが必要です。
そんな便利なコンバーターですが、探せばあるものですね。
テレビ裏側についている、それぞれの端子を見てみましょう。
S端子とD端子は映像用の端子なので、音声用の端子(赤色と白色)も必要になります。
これに対してHDMI端子は、1本で映像と音声が転送できます。
D端子でPS2を接続する方法
では実際に、D端子でPS2とテレビを接続してみましょう。
ソニー製のケーブルは用意できなかったので、こちらを使ってみました。
PS2のAV MULTI OUT端子に、D端子ケーブルの入力側を接続します。
テレビのD端子入力には、D端子ケーブルのD端子出力を接続します。
テレビの音声入力端子(赤色、白色)には、D端子ケーブルの音声出力を接続します。
このD端子ケーブルは、PS2のAV MULTI OUT端子に接続するコネクタがキツイです。
初めて使った時は「コネクタのサイズが違っている?」と思うほどでした・・・・
何回か抜き差ししていると緩くなりましたが、何となく耐久性が気になりました。
(ケーブル側ではなく、PS2側のAV MULTI OUT端子の耐久性)
実際にPS2を電源ONして、標準のAVケーブル(コンポジット)とD端子ケーブルを比較しました。スクリーンショットの機能はないので、スマホでテレビ画面を撮影した写真です。
まずはシステム設定画面を比較してみます。
・標準のAVケーブルを使った画面
・D端子ケーブルを使った画面
いや~懐かしい画面ですねぇ・・・20年ぶりでしょうか。
標準のAVケーブルでも「おっ、なかなかキレイだ」と思ったのですが、D端子ケーブルの方が文字がシャープに見えますね。
ではPS2のゲームをプレイしてみましょう。
子供達が気になっていた「お姉チャンバラ2」・・・ではなくて「戦国無双」です。
・標準のAVケーブルを使った画面
・D端子ケーブルを使った画面
・標準のAVケーブルを使った画面
・D端子ケーブルを使った画面
ケーブルを交換しただけで、ここまでキレイな画面に変わるとは驚きです。
まさかPS2がこんな実力を秘めていたとは・・・20年前のマシンとは思えませんね。
テレビ画面の比較の為にPS2の戦国無双を始めましたが、気がつけば本気でプレイしていましたよ。この「D端子ケーブル」を使えば、PS2も隠居から現役復帰できますね!
これは・・・すごいケーブルを手に入れてしまったようです。
(PS2側の端子にさすコネクタがキツイですが、何回も使ったら緩くなりました)
HDMIケーブルでPS2を接続する方法
次に、HDMIケーブルでPS2とテレビを接続してみましょう。
PS2の映像出力はアナログ方式なのに対して、HDMIはデジタル方式です。
つまり、アナログ方式⇒デジタル方式に変換するコンバーターが必要です。
PS2のAV MULTI OUT端子に、HDMIコンバーターを接続します。このコンバーターはUSBケーブルで電源供給しないと使えないので、PS2本体のUSBポートに接続します。
薄型PS2の場合は、このUSBケーブルのコネクタの位置がちょっと悪いですね・・・
USBケーブルのコネクタと電源ケーブルが重なってしまうので、電源ケーブルを少し曲げて接続しました。
このHDMIコンバーターも、PS2のAV MULTI OUT端子に接続するコネクタ部分が少しキツイです。
先ほどのD端子ケーブルよりは緩いですが、標準のAVケーブルよりはキツイです。
PS2標準の部品ではないので仕方ないのかもしれません・・・
「HDMIコンバーター」+「HDMIケーブルのコネクタ」の長さが、PS2本体から飛び出た状態になります。コネクタ部分の負荷が心配なので、消しゴムを置いてみました。
テレビのHDMI端子入力に、HDMIコンバーターからのHDMIケーブルを接続します。
ではPS2を電源ONして、標準のAVケーブル(コンポジット)とHDMIケーブルを比較してみましょう。こちらも、スマホでテレビ画面を撮影した写真です。
まずはシステム設定画面を比較してみます。
・標準のAVケーブルを使った画面
・HDMIケーブルを使った画面
やはりHDMIケーブルの方が、AVケーブルよりも文字がシャープに見えますね。
よく見ると「HDMIケーブルとD端子ケーブルでは色合いが違う」ように見えますね・・・
ではPS2のソフト「戦国無双」の画面を見てみましょう。
・標準のAVケーブルを使った画面
・HDMIケーブルを使った画面
・標準のAVケーブルを使った画面
・HDMIケーブルを使った画面
タイトル画面は比較しませんでしたが、ゲーム本編はD端子ケーブルとHDMIケーブルの画面を比較をしてみましょう。
たしかに、D端子ケーブルとHDMIケーブルでは色彩が違いますね。比較したプレイ画面の背景が地味な色で何とも言えませんが、どちらが本来の色合いなのでしょうか?
HDMIケーブルの方は、アナログ形式⇒デジタル形式に変換してテレビに出力しています。
D端子ケーブルは変換することなくアナログ形式のままテレビに出力しています。
こう考えると、D端子ケーブルの画面が本来の色合いだと思います。
D端子と色合いが変わりますが、PS2用HDMIコンバーターを使えばHDMIケーブルでキレイにPS2が遊べます。今の時代のテレビはD端子がついていないので、これからはこのコンバーターが活躍しますね。
HDMI端子で接続すれば、モバイルモニターを使ってPS2をプレイできます。
テレビが無くてもPS2を楽しめる時代になるとは・・・約20年前では考えられませんでしたが、いい時代になりましたね。
D端子とHDMIケーブルが初代PSで使えるかの実験
こちらは番外編です。今回調査したD端子とHDMIケーブルが、初代プレイステーション(初代PS)で使えるか実験してみました。
初代PSも、バイオハザードシリーズなどを楽しみましたね。
さすがにPS2のような画質の向上は無理かもしれませんが、コンポジットに比べてかわるのでしょうか?
①D端子ケーブルを使った場合
D端子で初代PSとテレビを接続してみましょう。
初代PSとPS2のAV MULTI OUT端子は同じ形なので、D端子ケーブルの接続方法はPS2と同じです。
テレビのD端子入力には、D端子ケーブルのD端子出力を接続します。
テレビの音声入力端子(赤色、白色)には、D端子ケーブルの音声出力を接続します。
初代PSを電源ONして、標準のAVケーブル(コンポジット)とD端子ケーブルを比較してみましょう。・・・と思ったのですが、画面が映りません。音声だけは聞こえてきます。
どうやら初代PSは、D端子の映像出力に対応していないようです。
テレビに映らないので、写真も撮れませんでした。
②HDMIケーブルを使った場合
では次にHDMIケーブルで、初代PSとテレビを接続してみましょう。
D端子がつかないくらいなので、HDMIコンバーターも使えないと思いますが・・・
PS2と同じように、AV MULTI OUT端子にHDMIコンバーターを接続します。
このコンバーターはUSBケーブルで電源供給しないと使えないのですが、初代PSにはUSBポートはついていません。仕方なく、別の電源を使いました。
初代PSを電源ONしました。HDMIケーブルを使った場合は・・・やはり画面が映りません。画面どころか音声も聞こえてきません。
テレビに映らないので、写真も撮りませんでした。
③S端子ケーブルを使った場合
初代PSでは「D端子ケーブル」「HDMIケーブル」が使えませんでした・・・
最後の手段として「S端子ケーブル」を使ってみることにします。
AVケーブル(コンポジット)→S端子でどれだけキレイになるでしょうか?
では実際に、S端子でPS2とテレビを接続してみましょう。
PS用のS端子ケーブルが保管してあったので、こちらを使ってみました。
テレビのS端子入力には、S端子ケーブルのS端子出力を接続します。
テレビの音声入力端子(赤色、白色)には、S端子ケーブルの音声出力を接続します。
初代PSを電源ONしました。おおっ、S端子ケーブルで接続するとテレビに映りました。
AVケーブル(コンポジット)とS端子ケーブルの画面を、比較しみてましょう。
初代PSなので「戦国無双」ではなく、「サガフロンティア2」をプレイしてみます。
・標準のAVケーブルを使った画面
・S端子ケーブルを使った画面
S端子ケーブルを使うと、画面や文字がはっきりと見えますね。
はっきりと見える分、画面のドット表示の粗さ?も目立つようです。
初代PSをキレイな画面でプレイするには、この記事も参考にしてください。
まとめ
今回は、PS2をD端子ケーブルやHDMIケーブルでテレビに接続する方法を紹介しました。
個人的に一番キレイだと思ったのは、D端子ケーブルで接続する方法でした。
HDMIケーブル接続よりも、色彩が鮮やかに感じたからです。
HDMIケーブルを使うには、コンバーターでデジタル形式に変換します。
この変換にUSB経由の電力が必要なので、配線だらけになるのが気になりますね。
最新の規格なので、モバイルモニターを接続することもできました。
では最後に、D端子ケーブルとHDMIコンバーターを使った結果をまとめます。
・D端子ケーブルでテレビに接続する方法
メリット | ・付属のAVケーブルと同じアナログ形式なので、変換の必要がない。 ・変換しないので、USBケーブル等の電源を使いません。 |
デメリット | ・PS2に接続するD端子ケーブルのコネクタが、少しキツイです。 ・(抜き差ししていると、だんだん緩くなってきます) ・テレビにD端子がついてなければ使えません。 |
・HDMIコンバーターで変換して、HDMIケーブルでテレビに接続する方法
メリット | ・最近のテレビにはHDMI端子がついているので、安心して使えます。 |
デメリット | ・HDMIコンバーターとコネクタが、意外にも大きいです。 ・(PS2背面にHDMIコンバーター+コネクタのスペースが必要です) ・アナログ方式⇒デジタル方式の変換で、色合いが違ってきます。 |
初代PSを楽しむのでしたら、S端子ケーブルを使いましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。