2022年も12月になってしまいました。月日の流れは早いものです・・
年末年始といえば、我が家では子供と一緒に「桃太郎電鉄」を楽しんでいます。
それも・・・懐かしのPCエンジンでプレイしています。
最近の3Dゲームに慣れている子供達には、レトロさが新鮮に映るようです。
このPCエンジンが元気に稼働することは素晴らしいのですが、なんせ古いゲーム機なので画質がそれほどキレイではありません。
コアグラフィックス2なので、AVケーブル(コンポジット)でテレビに接続します。
ファミコンよりましなのでしょうが、もうちょっと何とかならないかと調べてみました。
するとPCエンジンは、拡張バスよりRGB信号を出力していることがわかりました。
このRGB信号をHDMI変換してテレビに接続したところ、キレイな画質に改善しました!
ケーブルか変えるだけで、まだまだ現役で使っていけそうです。
というわけで「PCエンジンをキレイな画質でプレイする方法」を記事にまとめました
記事を書いた人:みっく
・エンジニアとして勤務
・社内のサーバー管理、セキュリティ管理も担当
・DIYと料理が大好き、週末は料理担当
PCエンジンとRGB信号について
そもそもRGB信号とは何でしょうか?聞きなれないですね・・・
テレビに映像を赤(R)、緑(G)、青(B)の3種類に分けて転送するのがRGB信号です。
ビデオのコンポジット(黄色)信号は1本で映像を転送するので、R、G、Bの3本で映像を転送するRGB信号を使えばキレイに映るはずです。
赤(R)、緑(G)、青(B)色のケーブルといえば「コンポーネント」端子があります
が、このRGB信号はコンポーネントとは別の規格です。
どちらも赤緑青の端子ですが、共通として使えません。
さて、今回の実験に使うPCエンジンはこちらです。
このPCエンジンの拡張バスに、RGB信号が出力されています。
このRED, GREEN, BLUE, Sync, +5V, GNDを取り出して、
自作の回路でコンバーターを作ることも出来そうです。
音声は、PCエンジンのAVケーブルの音声端子(赤、白色)を使えばOKです。
ちょっと興味がありましたが、時間がないので既存のコンバーターを探してみました。
RGB信号をHDMIに変換する方法
PCエンジンの拡張バスからRGB信号を取り出して、HDMI変換してテレビに接続する方法が見つかりました。
・PCエンジンの拡張バスからRGB信号を取り出す。
PCエンジンの拡張バスに接続するブースターを使って、RGB信号を取り出します。
似たようなブースターが販売しています。今回はMcbazelのブースターを使いました。
どちらも同じ出力で「音声/コンポジット/RGBの端子」と「メガドライブ2のコネクタ」がついています。
ブースター前面の端子を見てみましょう。
写真の緑丸の部品は、メガドライブ2のコネクタです。
ややこしいRGB端子を使うよりも、メガドライブ2のコネクタを使う方が簡単ですね。
・メガドライブ2のコネクタを、RGB21ピンに変換する。
こちらが、メガドライブ2のRGB21ケーブルです。
ブースターをPCエンジンの拡張バスに接続する前に、ブースターについているメガドライブ2のコネクタに、RGB21ケーブルを接続します。
「RGB21ピンのコネクタ」というものを初めて見ましたね・・・
ブースターにメガドライブ2のRGB21ケーブルを接続したら、PCエンジンの拡張バスに
ブースターを接続します。
ブースターをPC エンジンに取り付けました。
むき出しの基盤がなんとも言えませんね・・・
+5Vが通電しているのでショートしないように気をつけましょう。
・RGB21ピンをHDMIに変換する。
RGB21ピンをHDMIに変換するにはコンバーターを使います。
コンバーター単体でもよかったのですが、せっかくなのでPS1のRGB21ケーブルセットを購入しました。RGB21コネクタをコンバータに接続します。
アナログ(RGB21)→デジタル(HDMI)変換になるので、コンセントから電力を供給します。
これでPCエンジンの拡張バスからRGB信号を取り出して、HDMIに変換してテレビに接続しました。
では実際に画面を比較してみましょう。
比較に使うゲームソフトは・・・もちろん「SUPER桃太郎電鉄2」です。
①AVケーブル(コンポジット)を使った場合
こちらは比較元となる、コンポジットのテレビ画面です。
おお・・意外にも、なかなかキレイに映っていますね・・・
このPCエンジンはコアグラフィックス2なのでAVケーブル(コンポジット)でテレビに接続しますが、初期PCエンジンのRF接続だったら画質がもっと悪いと思います。
②RGB信号をHDMI変換した場合
お待たせしました。こちらがRGB信号をHDMI変換したテレビ画面です。
RGB信号の効果は・・・かなりキレイです。色合いが鮮やかですね!
AVケーブル(コンポジット)と、RGB21ケーブル→HDMI変換のテレビ画面を比較してみました。
RGB21→HDMI変換の機材に費用が掛かりましたが、ここまで画質がよくなりました。
たま~にプレイするだけ(年末年始)でしたが、キレイになったのでネクロマンサーとかの
クリアしていないゲームもプレイしたくなりますね・・・
というわけで、ついでにネクロマンサーで比較してみました。
RGB21ケーブル接続のテレビ画面の方が、少し色合いが鮮やかですね。
少し緑色が強く映っているようにも見えます。
まとめ
今回はPCエンジンを、AVケーブル(コンポジット端子)よりもキレイな画質でプレイする方法を紹介しました。
PCエンジンの拡張バスに出力しているRGB信号をHDMI変換すれば、キレイな画質でテレビに出力されました。
RGB信号ではなくてコンポーネント信号が出ていればD端子でテレビに接続できたのですが、さすがにPCエンジンは時代が古すぎたようです。
コンポジットを使うかRGBを使うかの2択でしたので、PCエンジンをキレイな画質にするにはRGBを使うしか方法がありませんでした。
この記事を参考にして、名機PCエンジンを有効利用してください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。