GWにゲームマシンのマザーボードを交換してWindows11にアップグレードしました。
快適に動いてくれて、早朝限定でSteamのバイオハザード:RE4にはまっています。
非純正のPS4コントローラを使っていますが、経年劣化で「R2ボタン」が押しても戻ってこない時があります。まぁダメな時は手動で戻せば使えたので、そのまま使っていました。
パソコンとUSB接続でプレイしていますが、たまにUSB接続が切れるようになりました。
すぐに復活するのですが、切れる頻度が上がってきました・・・
しかも「ラスボスのサドラーをエイダからパスされたロケランで撃破したタイミングで!」
ええ、ラスボス倒したからエンディングを見られるゲームじゃないんですね。
水上バイクで孤島から逃げなきゃいけないんですね。
トンネルくぐったり岩が落ちてきたりと、こんな時に頻繁にUSB接続が切れます・・・
もう何回もゲームオーバーになりました・・・
そしてクリア直前でUSB接続が切れた時に、コントローラを壁に投げつけてしまいました!そりゃ切れますよね。
冷静になって転がってるコントローラを見ると・・・「L1ボタン」がはずれていました。
そうですね、壁の穴の修理はけっこう大変でした・・・
いざ、こわれて(こわして)しまうと直したくなりますね。
こわれているのは「L1ボタン」「R2ボタン」「USB」の3ヵ所です。
分解して調査したところ、「L1ボタン」と「R2ボタン」はツメが折れていたのが原因でした。この折れたツメを、プラリペアで復元してなおせました。
「USB」ですがコネクタの接点は問題無さそうだったので、接点復活剤をスプレーしたらUSB接続が復活しました。
せっかくこわれた(こわした)コントローラをなおしたので、記事にまとめてみました。
記事を書いた人:みっく
・エンジニアとして勤務
・社内のサーバー管理、セキュリティ管理も担当
・DIYと料理が大好き、週末は料理担当
はずれてしまった「L1ボタン」をなおす方法
まずはコントローラを分解しましょう。
とっても簡単です。コントローラ背面のネジ6個をはずすだけです。
コントローラの上カバーをはずします。
USBコネクタからのケーブルが邪魔なのではずしておきます。
こわれていない「R1ボタン」と比較したいので、「R1ボタン」をはずします。
まずは「R1ボタン」を押さえている基盤のネジ1個をはずします。
ネジをはずしたら基盤をドライバーで少し浮かせます。
基盤を少し浮かせると「R1ボタン」を取り出すことができます。
正常な「R1ボタン」とはずれた「L1ボタン」を比較してみましょう・・・
おおっ、はずれた「L1ボタン」にはツメがありません!
「L1ボタン」と「R1ボタン」は同じ形をしています。
「R1ボタン」はこわれていないので「R1ボタン」で型を取れば、「L1ボタン」のツメを復元できそうです!ここで使うのが「プラリペア」と「型取くん」です。
温めて柔らかくした「型取くん」を使って折れたツメの型をとる作戦です。
まずは、お湯を沸かして「型取くん」をつけこみます。
熱湯につけこんでいると「型取くん」がやわらかくなってきます。
「型取くん」で「R1ボタン」のツメの型を取ります。
固まったので「R1ボタン」を取ると、ツメの型ができました!
では「L1ボタン」のツメを復元しましょう。作業工程は以下となります。
①プラリペアのパウダーをツメの部分に入れる。
②プラリペアのリキッドを流し込みます。
③リキッドが乾燥するのを待つ。
プラリペアのリキッドは有機溶剤なので刺激臭が強いです!
屋内だとニオイで苦情がくるので、屋外で作業しましょう。
「R1ボタン」のツメの型に「L1ボタン」をはめこみます。
復元したいツメの場所に、プラリペアのパウダーを入れます。
次にプラリペアのリキッドをパウダーにかけます。
プラリペアのパウダーがしっかりと固まるように1晩放置します。
1晩放置しました。有機溶剤の刺激臭は消えています。
おおっ、見事に「L1ボタン」の折れたツメが復元できています!
こわれていない「R1ボタン」とツメを復元した「L1ボタン」を比較してみましょう。
では、こわれた「L1ボタン」をコントローラのケースに戻してみましょう。
おおっ、見事にぴったりと「L1ボタン」がはまりました!
押しても戻らない「R2ボタン」をなおす方法
次に、押しても戻らない時がある「R2ボタン」をなおします。
まずは、こわれていない「L2ボタン」を比較してみましょう。
な、なんと「R2ボタン」もツメが折れてなくなっています!
「L2ボタン」のツメは折れていません。「L2ボタン」の型を取って、「R2ボタン」のツメを復元します。再度登場の「型取くん」を熱湯につけこみます。
少し冷めたら「型取くん」で「L2ボタン」のツメの型を取ります。
固まったので「L2ボタン」を取ると、ツメの型ができました!
ツメの折れた「R2ボタン」を型にはめこみます。
復元したいツメの場所に、プラリペアのパウダーを入れます。
次にプラリペアのリキッドをパウダーにかけます。
プラリペアのパウダーがしっかりと固まるように1晩放置します。
1晩放置しました。「R2ボタン」をはずしてみると・・・ちょっと大きめのツメが復元されました!
しかし、ツメのサイズが大きすぎてコントローラの上ケースに入りません。
仕方がないので、ヤスリで削って形を整えました。
こわれていない「L2ボタン」とツメを復元した「R2ボタン」を比較してみましょう。
「R2ボタン」をコントローラのケースにはめてみます・・・
はい。左右のツメがケースの枠にぴったりはまりました。
接続の切れる「USB」を復活させる方法
最後に、接続の切れるUSBを復活させましょう。
USBコネクタはついている基盤は、コントローラの上カバーに固定されています。
このネジ2個をはずします。
USB基盤をとりはずしました。
USB基盤の裏には「SZ-860」と書かれています。型番でしょうか?
USB基盤のコネクタ側を見てみます。コネクタの接点は問題無いようです。
USB基盤の外見からは、半田割れなどの故障は見つかりませんでした。
「型番:SZ-860」と書かれていたので、この部品を取り寄せればよさそうです。
しかし・・・ネットで検索しても「型番:SZ-860」のUSB部品は見つかりません!
非純正のPS4コントローラなので、この部品は流通していないのかもしれません。
純正のPS4コントローラのUSB基盤なら販売しています。
USB基盤の交換は無理ですね・・・
仕方が無いのでコネクタの部分に、接点復活剤をスプレーしました。
「L1ボタン」「R2ボタン」「USB接点」の修理が終わったので、コントローラを組み上げてみましょう。
「L2ボタン」と「R2ボタン」のツメがはずれないように、上カバーを下にして組み上げました。
修理した「L1ボタン」を押してみます。復元したツメでしっかりと固定されたようです。
次に「R2ボタン」を押してみます。ツメを復元したので、しっかりと戻ってきます!
接点復活剤をスプレーしただけのUSBですが、見事に復活してくれました。
DIY修理した非純正のPS4コントローラで、再びゲームをプレイできるようになりました!
そうですね。非純正コントローラの部品なんて売っていないですからね。
部品の流通している純正品のほうがコスパがいいかもしれません。
まとめ
今回はこわしてしまった、非純正PS4コントローラを修理する方法を紹介しました。
物理的に折れてしまったツメの復元には「プラリペア」と「型取くん」を使いました。
折れたツメは紛失してしまったので、復元する必要がありました。
「型取くん」でツメの型をとって「プラリペア」でツメを復元できました。
ちょっとお値段が高いですが、無限の可能性を秘めたDIY修理のギアです。
ちょっとした部品の修理に大活躍します。
価格以外の難点としては、リキッドの刺激臭が強いくらいですかね。
屋内での作業はおススメできません。有機溶剤のニオイが強いです!
屋外で作業しましょう。かたまってしまえばニオイは消えます。
この記事を参考にする人はケーブル類の断線に気を付けて、自己責任でトライくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。