DIY

ファンがうるさくてBIOS電池の切れたパソコンをDIY修理してみました

年末の大掃除で、クローゼットから古いノートパソコンがでてきました。
富士通製:FMV-BIBLO NB14Bです。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14Bを撮影した写真。2002年に発売されたノートパソコンです。

WindowsXPパソコンは仮想マシンにインストールしてあるので、このパソコンは必要ありません。ハードディスクに写真や個人情報が記録されているので、捨てられずにいました。

奥さん
奥さん
こんな古いパソコンが出てきたよ。邪魔だから捨てておいてね♪
みっく
みっく
おお~っ、なつかしい!made in japanって書いてあるよ。

せっかく発見したので、電源ONして動くようならハードオフに持って行こうかと考えました。ところが、眠っている間にいろいろな不具合を身につけたようです。

①ファンの音が異常にうるさい
②BIOS電池が切れたようでWindowsXPが起動してこない

電源ONすると、「ヴ、ヴヴィィィィ・・・」このファンの音は何でしょうか?
キッチンの換気扇の故障の時以来、久々に聞きましたよ。
本体を傾けると音も変わるので、ファンの軸が問題のようです。

そしていくら待ってもWindosXPが起動してきません。
[F2]キーを押すとBIOSメニュー画面が表示されました。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14BのBIOSメニュー画面を撮影した写真。電池切れでBIOS設定を忘れてしまうようです・・・

う~ん、20年も経過していれば、リチウム電池も電池切れになりますよね。
PS2だって同年代で、電池切れしたので交換しましたから。

この不具合①②をDIY修理したうえでHDDのデータを消去して、このノートパソコンを処分することにしました。
分解やマザーボードの取り出しが面倒でしたが、うるさいファンが静かになってWindowsが正常に動くようになりました。

この記事では古いノートパソコンのDIY修理と、ハードディスクの消去方法をまとめました。実際にトライする場合は感電に気を付けて、自己責任でトライしましょう。

記事を書いた人:みっく
・エンジニアとして勤務
・社内のサーバー管理、セキュリティ管理も担当
・DIYと料理が大好き、週末は料理担当

FMV-BIBLO NB14Bを分解する方法

パソコンの頭脳である、CPUを冷やすのがCPUクーラーです。
このCPUクーラーにファンがついています。
ファンを動かして空気をCPUにあてて、CPUの熱を排熱しています。

自作のディスクトップパソコンでしたら、ケーズをはずせばCPUクーラーがすぐに見つかると思います。しかしノートパソコンはケースが小さく、部品が詰まっているので分解するのが面倒です。あると便利なTOOLを紹介しておきます。

これ1セットあれば、いろいろな分解に役立ちますよ。

コネクタのツメやロックが小さいので、僕には必須でした。

①バッテリー、光学ドライブ、フロッピーディスクドライブをはずす

では、ノートパソコンを分解していきましょう。
電源ケーブルを抜いて本体を裏返しにします。ノートパソコンのバッテリーをはずします。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14Bのバッテリーのはずし方を説明した写真。バッテリーは道具を使わなくてもはずせます。

光学ドライブ(CD/DVDドライブ)と、フロッピーディスクドライブを固定しているネジをはずします。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14BのCD/DVDドライブとFDDを固定しているネジの場所を説明した写真。合計でネジ4個をはずします。
奥さん
奥さん
フロッピーディスクって何?USBメモリと違うの?
みっく
みっく
フロッピーを知らないとは・・・昔の8インチなんて団扇みたいな大きさだったよ。

ネジをはずしたら、光学ドライブ(CD/DVDドライブ)を引き抜きます。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14BのCD/DVDドライブを取りはずしている写真。光学ドライブ(CD/DVDドライブ)は、手で引き抜けます。

次にフロッピーディスクドライブを取りはずします。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14BのFDDを取りはずしている写真。軽く左にずらしてから、持ち上げるようにはずします。

フロッピーディスクドライブには、フレキシブルケーブルが接続されています。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14BのFDDに接続しているフレキシブルケーブルを撮影した写真。無理に力を入れると断線します。気をつけましょう。

フロッピーディスクドライブが接続していると、マザーボードを取り出せません。
コネクタのロックを解除して、フレキシブルケーブルをはずします。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14BのFDDのコネクタをはずす方法を説明した写真。マイナスドライバーでロックをはずします。

 

②キーボードと液晶ディスプレイのコネクタをはずす

今度はパソコンを表向きに戻して、液晶ディスプレイを開きます。
前面パネルのゴムキャップをはずすと、ネジ1個が見えます。
このネジをはずして、前面パネルをはずします。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14Bの前面パネルのはずし方を説明した写真。ネジをはずしてから、横にずらしながら前面パネルをはずします。

前面パネルの下には、キーボードを固定しているネジ2個があるのではずします。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14Bのキーボードを固定しているネジを撮影した写真。キーボードを固定しているネジ2個をはずします。

キーボードは裏側の両面テープで固定されています。
透明フィルムを引っ張って、キーボードをはがします。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14Bのキーボードの取りはずし方を説明した写真。少し力を入れて「はがす」ようにしてキーボードを取りはずします。

キーボードをはがして、下にずらしました。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14Bのキーボードの取りはずした写真。右側に見えているのはメモリですね。

液晶ディスプレイを固定しているパネルの下に、マザーボードを固定しているネジ2個があります。なので液晶ディスプレイを固定しているパネルをはずす必要があります。
しかしこのパネルのネジをはずすと、液晶ディスプレイがはずれてしまいます。
直角に近い角度だと液晶ディスプレイを戻すのに苦労します・・・
あらかじめ、液晶ディスプレイを角度付けしておきましょう。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14Bの液晶ディスプレイを開いている写真。僕はティッシュ箱と同じくらいの高さにしました。

液晶ディスプレイを固定している、パネルのネジ5個をはずします。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14Bの液晶ディスプレイを固定しているネジの場所を説明した写真。ネジをはずすと液晶ディスプレイもはずれますが、ティッシュ箱をおいているのでズレません。

パネルをはずすと、ネジ2個がかくれています!
これが見つけられなくてマザーボードをはずせずに苦戦しました・・・
合計で4個のネジをはずすと、マザーボードを固定しているネジは裏側だけになります。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14Bのマザーボードを固定している表側のネジの場所を説明した写真。この4個のネジをはずさないと、マザーボードを取りはずせません。
奥さん
奥さん
マザーボード?よくわかんないけどネジがたくさんあるのね。
みっく
みっく
このパネルの裏の隠しネジはネットにも書かれていなかったよ・・・

キーボードを接続しているコネクタから、ケーブルををはずします。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14Bのキーボードを接続しているコネクタのはずし方を説明した写真。コネクタのツメ2ヵ所を起こして、ケーブルをはずします。

液晶ディスプレイを接続しているコネクタをはずします。
ケーブルを固定している黒いテープをはがしてから、コネクタをはずします。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14Bの液晶ディスプレイを接続しているコネクタのはずし方を説明した写真。コネクタはマイナスドライバーで押してはずしました。

これでマザーボードをはずす準備ができました。
液晶ディスプレイがズレていると面倒なので、ここでいったん元にもどしておきます。
パネルをはめてネジ4個で固定します。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14Bの液晶ディスプレイを元にもどしている写真。仮止めなのでネジ5個のうち、4個で固定することにしました。

 

③背面ケースをはずします

パソコンを裏返しにして、銀色のネジ4個と黒色のネジ5個をはずします。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14Bの背面ケースを固定しているネジの場所を説明した写真。このネジをはずせば、背面ケースがはずせます。

ようやく背面ケースをはずせました。中央にCPUクーラーが見えます。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14Bの背面ケースと中身を撮影した写真。このCPUクーラーのファンが異音をだしています。

ここまでの分解で、マザーボードを表側から固定しているネジをはずしているので、
ファンを修理してから電池交換を同時に行えます。

ファンの異音を修理する方法

ようやく分解できたので、CPUクーラーのファンを修理します。
まずはCPUクーラーのコネクタをはずしましょう。・・・ところがはずれません。
力を入れてもはずれません!コネクタの基盤部分がこわれそうなので、コネクタは接続したままで作業することにしました。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14BのCPUクーラーのコネクタを撮影した写真。コネクタは接続したままでも作業できました。

CPUクーラーを固定しているネジ4個をはずします。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14BのCPUクーラーを固定しているネジの場所を説明した写真。ネジ4個をはずします。

CPUクーラーをはずしましたが、何となく違和感があります。
「あまりにもあっけなく」CPUクーラーが取りはずせたのです・・・
CPUグリスが粘着するような抵抗感がありませんでした。

このCPUクーラーは、7ヵ所のツメを広げると分解できます。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14BのCPUクーラーの分解方法を説明した写真。CPUクーラーにはネジは使われていませんでした。

CPUクーラーを分解しました。意外にも中身はキレイでした。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14BのCPUクーラーを分解した写真。左側の灰色の部分は、CPUグリスのようです。

CPUクーラーのファンをはずしてみました。
特に汚れていませんがグリスも見えません。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14BのCPUクーラーのファンを撮影した写真。グリスは揮発してしまったのでしょうか?

CPUグリスを見てみると、先ほどの違和感の理由が分かりました。
CPUグリスは乾燥して、ワックスのように固まっていました・・・

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14BのCPUグリスが乾燥している写真。「つまようじ」でこするとボロボロにはがれていきます・・・

CPU熱の伝導力は皆無になっていますね。無水エタノールでキレイに拭き取りました。

 

奥さん
奥さん
最近よく使っているよね、無水エタノール。
みっく
みっく
これ1本あると便利だよ。基盤や部品にも使えるし。

ではファンの軸にグリスを塗りましょう。こちらのシリコングリスを使いました。

KURE製のシリコングリスを撮影した写真。このグリスをファンの軸に塗ります。


 

ファンの軸に「つまようじ」を使ってグリスを塗ります。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14BのCPUクーラーのファンの軸にグリスを塗った写真。「つまようじ」を使ってグリスを塗ります。

ファンの軸受けにも「つまようじ」を使ってグリスを塗りました。
グリスの量ですが、だいたいゴマ1粒くらいを塗ります。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14BのCPUクーラーのファンの軸受けにグリスを塗った写真。中心の軸を入れる部分にグリスを塗ります。

ファンを軸受けに戻してから一旦ファンを取り出します。
そして軸受けに、もう1回グリスを塗ります。

奥さん
奥さん
ゴマ1粒のグリスを軸受けに2回塗るってことだね?
みっく
みっく
うん。1回にたくさん塗るとグリスがあふれちゃうからね。

ファンを軸受けに戻して、CPUクーラーのケースを戻します。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14BのCPUクーラーのファンの軸受けに戻している写真。7ヵ所のツメを元にもどして、CPUクーラーを元にもどします。

先ほどCPUグリスを拭き取ってしまったので、新しくCPUグリスを塗ります。

 

このCPUグリスは、とても塗りやすいです。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14BにCPUグリス「JOUJYE ナノ・ダイアモンドサーマルグリス OC7」を塗っている撮影した写真。このCPUグリスは、とても塗りやすいです。

CPUグリスを塗ってから「つまようじ」で薄く塗り広げました。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14BにCPUグリス「JOUJYE ナノ・ダイアモンドサーマルグリス OC7」を塗った写真。いいかんじにCPUグリスを薄く塗れました。

CPUクーラーを元の場所に戻して、ネジ4個で固定します。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14BのCPUクーラーを元にもどしてネジ4個で固定した写真。このグリスアップで、ファンの異音はなおるでしょうか?

 

BIOS保存用のボタン電池を交換する方法

ファンを修理したので、次はBIOS保存用の電池を交換します。
マザーボードを固定している、ネジ11個をはずします。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14Bの、背面からマザーボードを固定しているネジを撮影した写真。黄色丸のネジは角度的に写真に映っていませんが、この場所にあります。

マザーボード下右側の、小さいコネクタをはずします。
ツメを上に起こして、フレキシブルケーブルをはずします。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14Bの、マザーボード右下のコネクタのはずし方を説明した写真。ツメを上に起こして、ロックを解除します。

マザーボード下左側の、大きいコネクタをはずします。
コネクタのロックを上に起こしてはずします。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14Bの、マザーボード左下のコネクタのはずし方を説明した写真。ロックを解除して、フレキシブルケーブルをはずします。

ようやくマザーボードの裏側が見えました!
しかし、短いフレキシブルケーブルが接続しているので断線に注意しましょう。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14Bのマザーボードの裏側を撮影した写真。左側の黄色い部品が、BIOS保存用のボタン電池です。

ボタン電池のコネクタをはずします。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14Bのマザーボードに接続しているボタン電池のコネクタをはずした写真。CPUクーラーのコネクタははずれませんでしたが、こちらは簡単にはずれました。

ボタン電池を包んでいる、黄色い絶縁カバーをカッターで切ってはずします。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14Bのマザーボードに接続しているボタン電池の絶縁カバーをはずした写真。この絶縁カバーは再利用するので、捨てないようにしましょう。

ボタン電池の型式は「CR2330」でした。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14BのBIOS保存用に使われているボタン電池:CR2330を撮影した写真。CR2330とは、あまり見かけない型式ですね・・・

ボタン電池の電極は、ハンダづけされています。
カッターで電極を浮かせて、ラジオペンチで電極をはがしました。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14BのBIOS保存用に使われているボタン電池の電極をはずしている写真。とても固くハンダづけされています。さすが made in japan・・・

ようやくボタン電池から電極がはずれました。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14BのBIOS保存用に使われているボタン電池の電極をはずした写真。あとはこの電池を交換するだけです。

 

ボタン電池「CR2330」はAmazonでは売っていましたが、近場のホームセンターには売っていませんでした。代用として、少し小さくて厚いボタン電池「CR2032」を使いました。

型式 種 類 外径 高さ 電圧
CR2330 コイン形リチウム電池(CR) 23mm 30mm 3V
CR2032 コイン形リチウム電池(CR) 20mm 32mm 3V

 

奥さん
奥さん
型式がちがうボタン電池でも使えるの?
みっく
みっく
サイズが違うだけで、電圧も同じだから大丈夫でしょ。

電極を電池にハンダづけするのは面倒なので、マスキングテープで貼り付けました。

ボタン電池CR2032にマスキングテープで電極を貼り付けた写真。赤線の電極は+側、黒線の電極はー側に貼り付けます。

もともとCR2330が入っていた絶縁カバーを再利用します。

電極を付けたボタン電池CR2032を絶縁カバーに入れた写真。絶縁カバーに入れて、切れ目はマスキングテープでくっつけました。

絶縁カバーは両面テープでマザーボードに固定されていますが、両面テープの粘着力がなくなっていました。そこで、「貼ってはがせるのり」を絶縁カバーに塗って乾燥させます。

電池の絶縁カバーに「貼ってはがせるのり」を塗っている写真。のりが乾燥すると、両面テープのように貼ったりはがしたりできます。

のりが乾燥したら、ボタン電池をマザーボードに貼り付けます。
ボタン電池のコネクタも接続しておきます。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14Bのマザーボードにボタン電池を貼り付けた写真。コネクタを接続してから、ボタン電池を貼り付けます。

マザーボードをパソコン本体に戻して、ネジで固定します。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14Bのマザーボードを固定するネジの場所を説明した写真。ボタン電池の交換だけで、マザーボードをはずす事になるとは思いませんでした。

右下のコネクタに、フレキシブルケーブルを差し込みます。
ロックを下ろしてフレキシブルケーブルを固定します。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14Bの、マザーボード右下のコネクタの接続方法を説明した写真。ツメを下ろして、フレキシブルケーブルをロックします。

マザーボード下左側の大きいコネクタに、フレキシブルケーブルを差し込みます。
コネクタのロックを下げて、フレキシブルケーブルを固定します。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14Bの、マザーボード左下のコネクタの接続方法を説明した写真。ロックを下げて、フレキシブルケーブルを固定します。

電源スイッチのプラスチック部品がはずれた場合は、電源スイッチの黒色レバーを折らないように気をつけましょう。プラスチック部品の四角い穴に、黒色レバーをさしこみます。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14Bの、電源スイッチの組み立て方を説明した写真。電源スイッチの黒色レバーを折らないように気をつけましょう。

背面ケースをかぶせて、ネジ9個で固定します。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14Bの背面ケースをかぶせて、こていするネジの場所を説明した写真。2種類のネジで背面ケースを固定します。

液晶ディスプレイを固定しているパネルの下に、マザーボードを固定しているネジ2個をしめる必要があります。まずは液晶ディスプレイを固定しているパネルをはずします。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14Bの液晶ディスプレイを固定しているネジの場所を説明した写真。分解の時にはずしたネジをしめるために、液晶ディスプレイを仮止めしているパネルをはずします。

液晶ディスプレイを固定しているパネルの下に、ネジ穴は2個あります。
これを含めて、ネジ4個でマザーボードを固定します。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14Bの液晶ディスプレイを固定しているパネルの下にあるネジ穴を撮影した写真。ネジ4個でマザーボードを固定します。

液晶ディスプレイを固定しているパネルを、ネジ5個で固定します。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14Bの液晶ディスプレイを固定しているネジをしめている写真。パネルの裏の隠しネジをしめたら、液晶ディスプレイを固定します。

液晶ディスプレイのケーブルをコネクタに接続します。
キーボードのケーブルも、コネクタに接続します。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14Bの液晶ディスプレイとキーボードのケーブルをコネクタに接続している写真。液晶ディスプレイとキーボードのケーブルをコネクタに接続します。

キーボードを元に戻して、ネジ2個で固定します。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14Bのキーボードを元に戻して、ネジ2個で固定している写真。キーボードを元に戻して、ネジ2個で固定します。

前面パネルを元に戻して、ネジ1個で固定します。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14Bの前面パネルを元に戻して、ネジ1個で固定している写真。前面パネルを元に戻して、ネジ1個で固定します。

光学ドライブ(CD/DVDドライブ)を、本体に差し込みます。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14Bの光学ドライブを元に戻している写真。光学ドライブ(CD/DVDドライブ)は、手で差し込めます。

フロッピーディスクドライブのフレキシブルケーブルを、コネクタに接続します。
フレキシブルケーブルの断線に注意しましょう。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14Bのフロッピーディスクドライブのケーブルをコネクタに接続している写真。フレキシブルケーブルを差し込んでから、ロックを押して固定します。

フロッピーディスクドライブを、元に戻します。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14Bのフロッピーディスクドライブを元に戻している写真。フロッピーディスクドライブを、元に戻します。

バッテリーを元に戻します。
光学ドライブ(CD/DVDドライブ)とフロッピーディスクドライブをネジで固定します。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14Bのバッテリーを元に戻して、光学ドライブとフロッピーディスクドライブをネジで固定している写真。それぞれ、ネジ2個で固定します。

これでBIOS設定保存用の電池交換が終了しました!では電源ONしてみましょう。
ファンの音は・・・異音はしません!!ファンは静かに回っています。
グリスを塗ることで、ファンの異音が消えました!

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14Bのファンにグリスを塗って、異音がしなくなって動いている写真。うるさいファンの音が静かになりました。

電池交換して最初の起動なので、[F2]キーを押してBIOS設定画面を表示します。
言語:日本語、日付・時刻を設定して保存します。
電池交換が成功していれば、再起動すればWindowsXPが立ち上がってくるはずです。

パソコンを電源OFFして電源ケーブルを抜いて、数分待ちます。
再び電源ケーブルをさして電源ONしてみると・・・・
見事にWindowsXPが起動してきました!!ファンの音も静かで快適です!

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14BのBIOS保存用の電池を交換して、正常にWindowsが動いている写真。電池交換により、BIOS設定が保存できるようになりました。

 

ハードディスクのデータを消去する方法

ようやくノートパソコンが普通に動くようになりました。
これをハードオフに持って行くために、ハードディスクのデータを消します。
ハードディスクをフォーマットするだけだとデータ復旧ソフトを使って、個人情報が記録されたファイルを見られる可能性があります。

つまりハードディスクをフォーマットしたり全てのセクタに0を書き込むだけでなく、乱数を書き込んだりして、もともと書き込まれていたデータを復元しにくくします。

奥さん
奥さん
データ復旧ねぇ。ハードオフで買う人がそんなことする?
みっく
みっく
パソコンを手放すんだから、個人情報は消しておかないと・・・

今回は、個人利用では無料で使える「DESTROY」というソフトを使ってみます。
このソフトを使えば、OSであるWindows領域も消せます。
動いている自分(Windows)で自分を消せるの?なんて思ってしまいますが、このソフトはCD/DVDに焼いて使います。
このソフトを焼いたCD/DVDを起動ディスクにしてパソコンを立ち上げて、ハードディスクを消していきます。
CD/DVDで動いているので、ハードディスクのWindows領域も消せるということです。

次の手順でハードディスクを消していきます。

<<現在使っているパソコンでの作業>>
①DESTROYのダウンロード
②DESTROYのCD/DVDディスクを作成

<<ハードディスクを消去するパソコンでの作業>>
③BIOSの起動オプションで光学ドライブを最優先にする
④CD/DVDディスクでパソコンを起動する
⑤メニューにしたがってハードディスクを消去する

では、上記の手順でハードディスクを消していきましょう。

①DESTROYのダウンロード
まずはDESTROYをダウンロードします。
作者である、藤原武さまのホームページに行きましょう。

DESTROYは家庭での個人使用のみ無料で使えます。
企業・団体での無断使用はできないので注意しましょう。

ページ左側の「DOS Tools」の中に、便利なTOOLがあります。

藤原武さまのホームページTOPを撮影した写真。「DOS Tools」をクリックしましょう。

この中にDESTRYがあります。
作者である藤原武さまに感謝しながら、ダウンロードしましょう。

藤原武さまのホームページのDOS Toolsページを撮影した写真。desty322.zipをダウンロードします。

 

②DESTROYのCD/DVDディスクを作成
ダウンロードしたdesty322.zipを解凍すると、6本のファイルが生成されます。

desty322.zipを解凍して6本のファイルが生成されることを説明した写真。zipファイルを解凍します。

この6本のファイルのうち「DESTY322.ISO」をCD/DVDに書き込みます。
同じような名前のファイル「DESTY322.IMG」と間違えないようにしてください。

僕は「CDBurnerXP」というソフトを使って、「DESTY322.ISO」というファイルをCD/DVDに書き込みました。
「CDBurnerXP」を起動して「ISOイメージの書き込み」をクリックします。

CDBurnerXPを使ってDESTY322.ISOをCD/DVDに書き込むことを説明した写真。CD/DVDに焼くソフトは、お好きなソフトを使ってOKです。

「書き込むISOイメージの選択」に「DESTY322.ISO」を設定して、
「ディスクの書き込み」をクリックします。

CDBurnerXPを使ってDESTY322.ISOをCD/DVDに書き込んでいる写真。「ディスクの書き込み」をクリックすると、書き込みが開始します。

約3分ほどでCD/DVDの書き込みが終了しました。

CDBurnerXPを使ってDESTY322.ISOをCD/DVDに書き込みが終了した写真。書き込みが終了したら「OK」をクリックします。

では書き込んだCD/DVDの中身を見てみましょう。
「boot.catalog」「boot」の2ファイルがあれば、書き込みの成功です。

CDBurnerXPを使って書き込んだCD/DVDの中身に「boot.catalog」「boot」の2ファイルがあることを説明した写真。この2ファイルが無い場合は、書き込み失敗です。

 

③BIOSの起動オプションで光学ドライブを最優先にする

ノートパソコンを再起動します。[F2]キーを押してBIOS設定画面を開きます。
BIOS設定画面の「起動」画面より、「起動デバイスの優先順位」を開きます。
「CD-ROMドライブ」を選択して、スペースキーを押して一番上に移動させます。
(一番上が、最優先のドライブになります)
これにより、DESTROYのCD/DVDディスクでパソコンが起動することになります。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14BのBIOS起動デバイスの優先順位で、光学ドライブを最優先に設定している写真。変更したら、保存して終了しましょう。

 

④CD/DVDディスクでパソコンを起動する
DESTROYのCD/DVDディスクを光学ドライブにセットして、パソコンを再起動します。
DESTROYのライセンスチェック画面が表示されます。
個人使用なので[P]キーを押します。

DESTROYのCD/DVDディスクを光学ドライブにセットして、ライセンスチェック画面を撮影した写真。DESTROYの個人使用は無料で使えます。

データ消去するドライブを選択するので、[F]キーを押します。

DESTROYのメイン画面から「N:Drive selection」を選択することを説明した写真。[N]キーを押して、ドライブ選択します。

データ消去するドライブは「Drive 0」なので[0]キーを押します。

DESTROYのドライブ設定画面から、「Drive 0」を選択することを説明した写真。o(オー)キーではなく、0(ゼロ)キーを押します。

 

⑤メニューにしたがってハードディスクを消去する
DESTROYのメイン画面に戻りますので、データ消去の方法を選択します。
今回は7番のNATO方式を選んでみました。

DESTROYのメイン画面から「7:Sanitize by 7 times erasure (NATO)」を選択することを説明した写真。「3:Sanitize by 3 times erasure (NSA)」でもいいですが、7を選んでみました。

データ消去の最終確認が表示されます。[y]キーを押すとデータ消去が開始します。

DESTROYの「7:Sanitize by 7 times erasure (NATO)」データ消去の確認画面を撮影した写真。7回もデータ消去してくれるので安心ですね。

寝ている間にデータ消去していたので正確な時間は不明ですが、約10時間後には終わっていました。

DESTROYの「7:Sanitize by 7 times erasure (NATO)」データ消去が終了した画面を撮影した写真。何かキーを押すと、DESTROYのメイン画面に戻ります。

DESTROYのメイン画面に戻ったら[ESC]キーを押して、DESTROYを終了させます。
DESTROYのCD/DVDディスクを光学ドライブから取り出して、パソコンを再起動します。
「Operating System not found」と表示されました!!
これでハードディスクのデータが消去されました。

DESTROYでOS領域ごとデータ消去したので、パソコンを再起動してもOSが無いメッセージが表示された写真。これでハードディスクの保存された個人情報は消去されました。
奥さん
奥さん
これで安心してパソコンを処分できるってことね。
みっく
みっく
うん。今回はさらにWindowsXPを再インストールするよ。

ハードディスクがキレイに消去できました。
これをハードオフに持っていくので、OSを再インストールします。
リカバリディスクを使って、WindowsXPを再インストールしていきます。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14Bのリカバリディスクを撮影した写真。OSをインストールしたほうが、ハードオフの値段も高くなる・・・はずです。

WindowsXPとOfficeを再インストールしました。

OSを再インストールした、富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14Bを撮影した写真。2002年に工場出荷された状態に戻りました。

ついでにOfficeXPもインストールしておきました。

OfficeXPを再インストールした、富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14Bを撮影した写真。OfficeXPもインストールしておきました。

これで安心してハードオフに持っていけますね。
物置に入っていた、パソコンの段ボール箱に収納して持っていきました。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14Bを梱包した段ボール箱を撮影した写真。どのくらいの買取金額になるでしょうか?

はい。こちらがハードオフの明細です。買取金額は・・・500円でした。

富士通製ノートパソコン:FMV-BIBLO NB14Bの買取金額を記載した明細を撮影した写真。正常に動作しても、古いパソコンの買取金額はこんなもんですかね。
奥さん
奥さん
500円かぁ・・・修理しなければもっと安かったのね。
みっく
みっく
まぁ物置が片付いて良かったと考えるよ。

まとめ

今回は古いノートパソコンのDIY修理として「ファンの異音対策」「BIOS電池交換」
「ハードディスクのデータ消去」をしてみました。

ファンの異音対策は、軸と軸受け部分にグリスを塗るのが効果的でした。
こんな小さいファンのスゴイ音に驚きましたが、グリスを塗ることで静かに回るようになりました。CPUグリスが乾燥にも気が付けて良かったです。

BIOS電池交換はしなくてもBIOS設定をすれば使えるのですが、パソコン使うたびに毎回BIOS設定するのが面倒です。
思い切って電池交換してみましたが、マザーボードの裏側だったので分解が大変でした。

ハードディスクのデータ消去は、DESTROYという便利なソフトを使ったので簡単でした。

ディスクトップパソコンだったらケースをはずせば中身が見えますが、ノートパソコンの分解はとても大変でした。
特にマザーボードを固定している隠しネジ(液晶ディスプレイのパネルの裏にある)が見つけられなくて苦労しました。

奥さん
奥さん
だた処分するだけのパソコンで思いっきり楽しんでたね。
みっく
みっく
Windows11でパソコン買い替えが必要だから、データ消去には気をつけるよ。

この記事を参考にする人は、感電や部品の紛失・破損に気を付けてトライしてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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