前回、ABXYボタンが反応しなくなったDSライトを修理しました。
思っていたよりも分解するのが簡単でした。
次の課題として液晶の交換を考えていたのですが、DSライトを分解して調べていたら、
何と電源スイッチをONしても電源ONしなくなりました!
電源スイッチをONに動かしても手ごたえがないというか、実際のスイッチはONしていないような状態です。再び分解してみると・・・電源スイッチを動かす黒色のレバーが折れてなくなっていました!
この小さくて黒色レバーが動いて、DSライトの電源ON/OFFをしています。DSライトの電源ON/OFFという大切な機能を背負っているにしては、小さくて折れやすい部品ですね・・・
あきらかに小さすぎて、折れたレバーの修復をトライしましたが無理でした。
そこで、DSライトの電源スイッチを購入して交換してみました。
「ハンダづけ」が必要なので難易度が上がってしまいますが、
電源スイッチの交換でDSライトの電源ON/OFFができるようになりました。
ゴミになりかけたDSライトを、DIY修理できたので記事にまとめました。
実際にDSライトをDIY修理する人は、自己責任でお願いしますね。
記事を書いた人:みっく
・エンジニアとして勤務
・社内のサーバー管理、セキュリティ管理も担当
・DIYと料理が大好き、週末は料理担当
DSライトの電源スイッチの交換に必要なもの
まずはDSライトの状態をみてみましょう。
電源スイッチを動かす大切な黒色レバーが、折れてなくなっています・・・
黒色レバーはプラスチック製なので、かんたんに折れてしまいます。あまりにも小さい部品なので、折れたレバーの修復は無理でした。
最終手段として、この電源スイッチを交換することにしました。
この電源スイッチですが、基盤にハンダづけされています。
つまり、部品交換するにはハンダごて等の道具が必要になります。
このようなハンダを扱う道具が必要です。
DSライトの電源スイッチの交換方法
まずはDSライトの背面カバーをはずしましょう。
この記事の「2.DSライトの分解方法」を参考にしてください。
背面カバーをはずしたら、壊れた電源スイッチを取りはずします。
電源スイッチは左右のハンダで基盤に固定されています。
電源スイッチは、左右のハンダで基盤に固定されています。電源スイッチ左右のハンダを溶かしてはずしていきます。
ハンダこてをあてて、ハンダが溶けてきたらラジオペンチで少し浮かせます。
電源スイッチ左右のハンダを溶かしてはずします。電源スイッチ左右のハンダをはずしたら、電源スイッチの4本の接点をはずします。
この4ヵ所の接点で、DSライトの電源ON/OFFを制御しています。接点は外側2ヵ所からハンダごてをあてて、ハンダを溶かしてはずします。
しかし接点の場所が小さくて、なかなかハンダが溶けません。
なかなかハンダが溶けなくて苦戦します・・・結局ラジオペンチでいじっていたら、電源スイッチが壊れてはずれました。
4本の接点は・・・なんと基盤に残ったままです!
接点のハンダを溶かすのは失敗しましたが、物理的に接点を折って電源スイッチをはずしました。はずした電源スイッチの接点は基盤に残っていますが、その上から新しい電源スイッチの
接点をハンダづけすることにしました。
電源スイッチを交換する前に、購入した電源スイッチを見てみましょう。
中国製の部品なので、注文してから約1週間後に届きました。
amazonで購入したDSライト用の電源スイッチです。では純正の電源スイッチと、購入した電源スイッチを比べてみましょう。
取りはずした(破壊した)純正と購入した電源スイッチの比較です。
純正の電源スイッチの方が、サイズが大きい(横幅が長い)です。次に、電源スイッチを基盤に乗せたときの比較です。
純正の電源スイッチは基盤の白枠にぴったりですが、購入した電源スイッチは白枠よりも
サイズが小さいですね(横幅が短い)。
購入した電源スイッチの方が、サイズが小さい(横幅が短い)です。何を気にしているかというと、電源スイッチ左側を固定するハンダをつけられないということです。まぁ電源スイッチ右側と4ヵ所の接点をハンダづけするので、強度は問題ないと判断しました。
ハンダづけする前に、ハンダづけする場所にフラックス(ハンダづけ促進剤)をぬります。
このフラックスがとっても大切です!4ヵ所の接点が小さいので、ヤニ入りハンダを使っても接点にハンダが乗ってくれません。フラックスを塗っておけば、ハンダがフラックスの働きで接点に流れやすくなります。
ハケがついているタイプは、フラックスを塗りやすいです。取り付ける電源スイッチにも、フラックスをぬっておきます。
4ヵ所の接点が小さいので、フラックスをぬらないとハンダづけが難しいです。電源スイッチ右側を、基盤にハンダづけしました。
何気にハンダづけが難しいです。キレイにハンダづけできませんでした・・・次に電源スイッチの4ヵ所の接点を、基盤にハンダづけします。
この4ヵ所の接点が「小さい」うえに「すき間がせまい」のでハンダづけが難しいです!
一番左側のハンダは、丸くなってしまいました・・・
基盤に残った純正の電源スイッチ接点の上に、新しい電源スイッチの接点をハンダづけしました。無事に(なんとか)新しい電源スイッチが基盤に取り付けられました。
電源スイッチがフラックスでべたべたになっているので、無水エタノールでふきとります。
電源スイッチに残ったフラックスを、無水エタノールをつけたウエスでふきます。では、背面カバーを元にもどしていきます。
今度は電源スイッチの黒色レバーを折らないように、慎重にスライドの溝にあわせます。
何度も確認してから、裏面カバーを取り付けます。裏面カバーを取り付けてネジ止めします。そしてバッテリーを取り付けます。
まずは音量調節(ボリューム)をスライドさせてみます。
次に電源スイッチを動かしてみます・・・DSライトは電源ONするでしょうか?
ボリュームは動かせました。電源スイッチは動くでしょうか?電源スイッチを動かしました・・・ピロ~ン♪DSライトの電源ONしました!
電源ONした緑色LEDが、誇らしげに輝いています・・・
子供に見せると、さっそくGBAのカセットで遊んでいます。新しい電源スイッチに交換することで、DSライトは使えるようになりました。
新しい電源スイッチは、純正の電源スイッチと比べると「すこし固い」感触です。
電源ON/OFFする時は、少し力を入れてスライドを動かす必要があります。
ハンダづけに失敗したのかと思って、一度分解して確認してみました。
でもしっかりと基盤に固定されていて、ハンダづけは問題ありませんでした。
新しい電源スイッチの内部のバネが、純正の電源スイッチよりも固いようですね。
まとめ
今回は、DSライトの壊れた電源スイッチの交換手順を紹介しました。
あらためてDSライトをプレイしてみると「Newマリオブラザーズ」のようにクリアを断念したソフトがたくさんありました。
当時の僕にはクリアできなかったゲームも、子供達は簡単にプレイしていますね。
DSライトの電源スイッチの黒色レバーは簡単に折れてしまいます。
折れてしまったら修復はかなり難しいです・・・
思いきって、電源スイッチを交換することをおススメします。
ただし、電源スイッチは基盤にハンダづけされているので、ハンダごてを使う必要があります。今回は僕が中学時代に使っていたハンダごてセットが残っていたので使いました。
ハンダごてはハンダを溶かすくらい高温になるので、火傷に気を付けてください。
自分だけでなく子供にも気をつけましょう。もの珍しいらしく、やたらと近寄ってきます。
トライする人は、ケガに気を付けて自己責任で頑張ってくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



