任天堂のゲームといえばswitchが大人気ですね。
テレビにつなげるだけでなく、携帯用としても楽しめる優れモノです。
そのswitchから遡ること約18年、携帯用ゲーム機として任天堂DSが販売されていました。
僕もこのシリーズの「DSライト」を購入して、「脳を鍛える大人のDSトレーニング」を楽しんでいましたね。
使わなくなってから時間がたちますが、探し出して子供達に見せてみました。
最近のゲームと違って「分かりやすい=シンプル」なのが新鮮なようです。
約18年ぶりにプレイしてもバッテリーが干上がっていないのに驚きです。
ところが子供達が遊んでいるうちに、ABXYボタンが反応しないジャンク品になってしまいました・・・寿命なのかもしれませんが、メーカーで修理してくれるはずもありません。
ダメもとで分解してみたところ、ABXYボタンの接点をクリーニングしたところ見事に復活しました!
DSライトの分解もそれほど難しくないので、修理の方法を注意点を記事にまとめました。
実際にDSライトをDIY修理する人は、自己責任でお願いしますね。
記事を書いた人:みっく
・エンジニアとして勤務
・社内のサーバー管理、セキュリティ管理も担当
・DIYと料理が大好き、週末は料理担当
こわれたDSライトの状況と、分解修理に必要なもの
すでに生産終了した任天堂DSライトです。
まずはDSライトの状態をみてみましょう。
十字ボタン、タッチパネル、START/SELECTボタンは問題無く使えます。
なぜか「ABXYボタン」だけが反応しません。
ABXYボタンは押しっぱなしになる、という現象ではありません。
ABXYボタンを押しても反応がない、という現象です。
まぁかなり古いゲーム機ですからね。とりあえず分解してみることにします。
DSライトの背面ケースを分解して、内部のプリント基板を調べることにしました。
DSライトで使われているネジは「+」「Y」の2種類です。
なので、この2種類の精密ドライバーが必要になります。
こういう精密ドライバーセットを持っていれば、ビットを交換するだけでいろいろなネジに対応できます。
DSライトの分解方法
さっそくDSライトを分解していきましょう。
DSライトを裏返して、バッテリーケースを固定している+ネジをはずします。
ゴムキャップ2個をはずします。その下にネジがかくれています。
「+ネジ4個」「Yネジ4個」をはずします。
GBAカバーをはずします。
背面カバーをはずす前に、Lボタン、Rボタンをセロハンテープなどで固定することをおススメします。(この写真では、テープで固定していません)
Lボタン、Rボタンをセロハンテープなどで固定してから背面カバーをはずします。
GBAスロットの上部に2ヵ所のツメがあるので、ここを意識しながらはずします。
背面カバーをはずしたら、基盤を固定している+ネジ1個をはずします。
液晶と一緒に、プリント基板を広げます。
十字ボタンと、ABXYボタンの内側にたどり着けました。
ABXYボタンの修理方法
ここからはABXYボタンを修理していきます。
ボタン内部にはラバーパットが置いてあります。
スプリングなどはありませんでした。
ボタンを押すとこのラバーが押されて、基盤のボタン接点を通電する仕組みですね。
ラバーをよく見てみましょう。ラバーが破れている場合は交換が必要です。
このDSライトのラバーは、破れていませんでした・・・他に原因がありそうです。
ここで使うのが「接点復活剤」です。基盤のボタン接点につけて、通電を復活させます。
いきなりプリント基板にふきつけるのはキケンです。
綿棒に接点復活剤をふきつけて、この綿棒で接点に塗ることにします。
接点復活剤をスプレーした綿棒で、ボタンの接点をふきます。
せっかく背面カバーをはずしたので、掃除することにしました。
無水エタノールをキッチンペパーにしみこませて、ケースの汚れた部分をふいていきます。
ABXYボタンの修理とクリーニングが終わったので、DSライトを元にもどしましょう。
元にもどす時に、気をつけるべきトラップが2ヵ所あります。
①LボタンボタンとRボタンの、ピンとネジの紛失に注意しましょう。
②電源スイッチの、小さい黒色レバーの破損に気をつけましょう。
順番に説明していきますね。
①LボタンボタンとRボタンの、ピンとネジの紛失に注意しましょう
LボタンとRボタンは、ピンとバネで固定されています。
背面カバーをはずす時にテープで固定した場合は、固定したまま背面カバーを元にもどしましょう。
②電源スイッチの、小さい黒色レバーの破損に気をつけましょう
電源スイッチには黒いレバーがついています。
これをスライドさせるとDSライトの電源ON/OFFします。
背面カバーを取り付ける時には、電源スイッチの黒色レバーを背面カバーについている
スライドの溝にあわせるようにします。
慎重に背面カバーを元にもどします。
戻したら「+ネジ4個」「Yネジ4個」で固定します。
バッテリーとバッテリーケースを戻して+ネジで固定します。
ゴムキャップ2個を戻して元に戻りました。
さぁABXYボタンは復活したのでしょうか?
NewスーパーマリオブラザーズのDSカードをセットしてみました。
おおっ、ABXYボタンが反応するようになりました!!
では実際に子供にプレイしてもらいました。複雑な操作でもOKのようです。
まとめ
今回は、ABXYボタンが反応しなくなったDSライトの修理方法を紹介しました。
DSライトには「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」のような名作がたくさんあります。
たまにプレイしたくなる時があるので、DIY修理で来てよかったです。
ABXYボタンの内側には、ラバーパットが入っています(その他のボタンも同じです)。
ボタンを押すとラバーパットが基盤のボタン接点について信号が入る作りになっています。
このラバーパットはシリコン製らしいので、長期間の使用で消耗して穴があくとボタンが効かなくなってしまいます。
ラバーパットの破損だけでなくボタンの接点が汚れると、やっぱりボタンが効かなくなってしまいます。DSライトは比較的簡単に分解できるので、実際に分解してラバーパットの状態を確認することをおススメします。
ラバーパットが破れている場合:
→→→ラバーパットを交換します。
→→→そして接点復活剤を、基盤のボタンの接点につけましょう。
ラバーパットが正常な場合 :
→→→接点復活剤を、基盤のボタン接点につけましょう。
そして分解した裏カバーを戻す時には、下記の2点を注意しましょう。
①LボタンとRボタンの部品紛失に、注意しましょう
②電源スイッチの黒色レバーを、折らないように気をつけましょう。
最後に、トライする人は自己責任で頑張ってくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。