水回りのトラブルは突然やってきますね。しかも緊急性が高い場合が多いです。
お湯が出てこない、水を出すと床がずぶぬれになるとか・・・
いずれも給水側のトラブルです。
上水道は水圧がかかっているので、水漏れなどのトラブルが多いです。
一方、排水側のトラブルはどうでしょう?
「ふと気がつくと●●●になっている」ということが多いと思います。
我が家もそうでして先日、奥さんにある指摘をいただきました。
しかし、洗面台の排水のスピードは変わりませんでした・・・
排水溝から排水パイプを見るとキレイなのですが、不思議ですね。
このまま使い続けて、いつか全く排水されなくなったら困りますね。
このトラブル、結果を先に言うと排水パイプの詰まりが原因でした。
それも、下水側の排水パイプに汚れが詰まっていました。
U字形をした部品の先に、汚れが詰まってました。数年に1回ぐらいしか発生しないと思いますが、備忘録として記事にしました。
実際にDIYで排水パイプを掃除する人は、自己責任でお願いします。
記事を書いた人:みっく
・エンジニアとして勤務
・社内のサーバー管理、セキュリティ管理も担当
・DIYと料理が大好き、週末は料理担当
洗面台からの排水が弱くなりました
奥さんからの指摘で気がつきました。
気がつかないうちに徐々に排水力が弱くなっていったのでしょう。
日常生活では、全然気がつきませんでしたよ。
洗面台に水を貯めて、確かめてみましょう。
透明な水だと分かりづらいので、少し醤油をたらしてみました。
醤油をすこしたらしたので、茶色っぽい色になっています。栓を抜いてみました。ゆっくりと浸透するように、水が抜けていきますね。
言われてみれば、以前はもっと速く水が流れ出た気もしますが・・・以前は、もっと勢いよく流れ出ていたという証言でした。
実際には15秒くらいかかって、洗面台の水は流れていきました。
定期的に薬剤タイプのクリーナー(パイプユニッシュ)を使っていたのですがねぇ。
では薬剤ではなく、物理的に汚れを取ることにしましょう。
物理的に排水パイプをキレイする方法
物理的に汚れを取るには、古い歯ブラシとかでは長さが足りません。
もっと長い、ワイヤータイプのクリーナーを使います。
長いワイヤーを排水管に差し込んで掃除します。このクリーナーの使い方を見てみましょう。
スプリングとブラシの2種類で排水パイプのゴミを取り除きます。
十字のストッパーがついている排水溝でも使えるようです。
グリップ部を持って、ワイヤーを排水溝に押し込みます。パッケージを開封しました。グリップ部とワイヤー、ブラシの3点が同封されています。
細長いワイヤーなので排水パイプに差し込めます。ワイヤーの先端はスプリングがあります。このスプリングで詰まった汚れを取り除きます。
スプリングがゴミを包み込みます・・・設計者は、よく考えましたねぇ。スプリングの反対側を、グリップ部に差し込みます。
スプリングの部分は厚みがあるので、グリップ部には差し込めません。ワイヤーをグリップ部の奥まで差し込みました。
このスプリングを排水溝にいれて、排水パイプを掃除します。スプリングを使って掃除することにしました。
洗面台の排水溝に、ワイヤーのスプリングを差し込みます。
ワイヤーがするすると排水溝に入っていきます。ところがワイヤーを30cmくらい差し込んだら、もう奥に差し込めなくなりました。
もっと奥まで差し込めるはずなのですが・・・
ためしにワイヤーを引き抜いてみると、まったく汚れが取れていません!
ワイヤーもスプリングもキレイなままです。洗面台の下を見てみました。排水パイプはU字に曲がっていますね。
これはU字トラップという部分で、この部分に水が貯まって下水のニオイを防いでいます。
なるほど。このカーブがきつくて、ワイヤーが奥まで入らなかったようです。
ワイヤーを力いっぱい押し込んだら、U字トラップが壊れていたかもしれませんね・・・U字トラップにキャップがあるのでこれをはずします。
U字トラップにネジ式のキャップがついています。キャップをはずすと、当然U字トラップに貯まった水があふれ落ちてきます。
水よけのバケツをおいてからキャップをはずしましょう。
バケツを置かないと、洗面台の中が濡れてしまいます。ワイヤーを排水パイプの下水側に差し込みます。
今度は排水パイプの奥まで入るでしょうか?おおっ、今度はワイヤーは排水パイプにすんなりと入っていきます!
やはりU字トラップのカーブがきつくてワイヤーが奥まで入らなかったようです。
U字トラップのメンテナンス用に、キャップがついているようですね。さてワイヤーを引き抜いてみます、スプリングには何かが入っていますね・・・
こ、これは排水パイプに詰まっていたゴミです!
ショッキングな写真になります、食事中の人は見ないほうがいいです。
こんな黒色のゴミが、排水パイプから発掘されました!
こんなゴミが詰まっていれば、排水力も落ちるでしょう・・・この黒色のゴミはヘドロのようでした。
日常生活で少しづつ、このヘドロが詰まっていったのでしょう。掃除できると分ればこっちのものです。ワイヤーを何回も差し込んで掃除します。
スプリングにゴミが残らなくなるまで掃除しました。最終的に排水パイプから取り除いたゴミの量です。
(汚いですが)これだけ取り出せたら、ある意味達成感がありますね。U字トラップのキャップを元にもどして、水を流してみましょう。
水栓から流れ出る水と同じくらいの勢いで排水しています!
気持ちいいくらいに洗面台から水が流れ出ています。それでは、洗面台に水を貯めて流してみましょう。
さぁ結果はどうなるでしょうか?栓を抜いてみました・・・滝のように勢いよく水が流れ出ています!
もう全然違いますね。排水パイプを掃除した効果はバッチリです。
これが本来の排水力のようです。では排水パイプを掃除する前と掃除した後を、写真で比較してみましょう。
比較してみると一目瞭然ですね。排水パイプをキレイにした後は滝のように流れています!
排水パイプのクリーナーはどれがいいの?
排水パイプの排水側にゴミが詰まってたので、ワイヤータイプのクリーナーを使いました。
では薬剤タイプのクリーナーでは効果がなかったのでしょうか?
初めに洗面台の排水溝からワイヤーを入れましたが、U字トラップのカーブがきつくて先までワイヤーが進みませんでした。
この時ワイヤーを引き抜いたら、スプリングにはゴミがついていませんでした。
ということは、薬剤タイプのクリーナーの効果はあったのです。
しかし排水パイプの下水側にはゴミが詰まっていました・・・
そう考えると、薬剤タイプのクリーナーで漬けこめる部分はキレイですが、
U字トラップの先の下水に流れてしまう部分はクリーナーで漬けこめないので
ゴミが詰まっているということになります。
汚れの状況によって、2種類のクリーナーを使い分ける必要があるようです。
薬剤タイプとワイヤータイプのクリーナーでは、得意分野が違うようですね。つまり定期的な掃除では薬剤タイプのクリーナーを使えばOKです。
それでも排水力が落ちたら、ワイヤータイプのクリーナーで排水パイプの下水側を掃除すればOKです。
| クリーナーのタイプ | 使い方 |
| 薬剤タイプ | 定期的な掃除につかいましょう。ポイントはU字トラップの先まで薬剤がつかるのがベストです。(見えないから難しいです・・) |
| ワイヤータイプ | 薬剤タイプを使っていても排水力が落ちてきたら、最終手段として使いましょう。 |
まとめ
今回は、排水力の落ちた洗面台をなおしてみました。
なおしたといっても、実際には排水パイプの掃除をしました。
まさかあんなヘドロのようなゴミが、排水パイプに詰まっているとは思いませんでした。
ワイヤータイプのクリーナーを使いましたが、ごっそりゴミを取り除けました。
このスプリングを考えた人は天才ですね・・・ある意味、気持ちよく掃除できました。
定期的なお掃除には薬剤タイプのクリーナーを使いましょう。
最終手段としてワイヤータイプのクリーナーを使うのがおススメです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

