プレイステーション5(PS5)が販売されています。
しかし我が家では、まだプレイステーション4(PS4)を使っています。
子供はマインクラフト、僕は信長の野望をプレイしています。
まだまだ十分に楽しめるゲーム機ですが、子供達が文句を言うようになってきました。
それは・・・「ゲームをはじめるまでが遅い!」ということです。
そんなに気になる?と思うので、子供のプレイを見てみました。
マインクラフトをプレイしていましたが、ゲーム内の世界(ワールド)のロードにすごく
時間がかかるようです。任天堂Switchのマインクラフトでも時間がかかるようですが、PS4はもっと時間がかかるようです。
我が家のPS4は、初期型なので2014年製です。
よくよく考えると、PS4は9年前のゲーム機なんですね!
思っていた以上に古いんですね・・・そりゃPS5が登場するわけですね。というわけで最新のゲームを快適にプレイするために、PS4をパワーアップさせる方法を検討しました。
初期型PS4でも内蔵ハードディスクドライブ(HDD)を、内蔵ソリッドステートドライブ(SSD)に交換することで起動時間をかなり早くすることができました!
この記事では、初期型PS4のHDDをSSDに交換する手順を紹介します。
記事を書いた人:みっく
・エンジニアとして勤務
・社内のサーバー管理、セキュリティ管理も担当
・DIYと料理が大好き、週末は料理担当
初期型PS4でも、SSDに交換すると効果あるの?
僕のパソコンは、HDDをSSDに交換したら爆速化しました!
第六世代のCore i7なのでWindows11はインストールできませんが、何の問題もなく使えています。初期型PS4でも同じように爆速化するでしょうか?
まずはPS4のストレージ(HDDやSSDのこと)を接続する規格を見てみましょう。
PS4のモデル | ストレージを接続する規格 |
初期型PS4 | SATA2:実効転送速度は300MB/秒(MB:メガバイト) |
PS4 Pro | SATA3:実効転送速度は600MB/秒 |
PS4 ProはSATA3ですが、初期型PS4はSATA2です。
さすがに物理的に、SATA2をSATA3に交換することは無理ですね。
次に、ストレージの転送速度を見てみましょう。
ストレージ | 転送速度 |
HDD(5,400rpm) | 60~160MB/秒(MB:メガバイト) |
HDD(7,200rpm) | 140~220MB/秒 |
SSD(SATA3) | 最大 560MB/秒 |
PS4初期型はSATA2なので、実効転送速度は300MB/秒です。
これに対してSSDの転送速度は540MB/秒なので、SATA2では最大値を引き出せずに300MB/秒で頭打ちとなるはずです。
PS4 ProはSATA3なので、SSDの最大値を引き出すことができます。
では現状のPS4のHDDの転送速度はどのくらいでしょうか?
HDDにはプラッタという金属の円盤が入っていて、これにデータを書き込み保存します。プラッタが1分間に回転する回数が、5400rpmや7200rpmという数値で表されます。
(rpm:evolutions per minute または rotations per minuteの略)
5,400rpmの転送速度は60~160MB/秒です。7,200rpmでは140~220MB/秒です。
物理的に回転する速度によって転送速度が変わりますが、おおよその数値として150MB/秒として考えてみましょう。初期型PS4でHDD→SSDに交換した場合は・・・
SATA2の上限の300MB/秒になるので、転送速度は約2倍にパワーアップするはずです。
PS4 ProならばSATA3なので、HDD→SSDに交換すれば転送速度は約4倍です。
この比較を見ただけでも、理論上はHDD→SSDに交換するメリットはありますね。
というわけで初期型PS4はSSDの能力を最大限までは引き出せませんが、HDDに比べるとスピードは約2倍くらいに改善できそうです(単にHDDが遅すぎるということです)。
初期型PS4のHDDをSSDに交換する手順
交換するSSDは、CrucialのSSDを使いました。
なぜCrucialのSSDにしたかというと、既にゲーム用のパソコンで使っているからです。
MODてんこ盛りのスカイリムやバイオハザードをプレイしていても安定しています。
PS4でのゲームプレイも安定していることでしょう。5年保証もうれしいです。
こちらが、PS4のSSD交換に必要なものです。
・厚さ9.5mm以下で、160GB以上の2.5インチ内蔵型ストレージデバイス
・容量1GB以上のUSBストレージデバイス
・3mm径程度のプラスドライバー
SSDとバックアップ用のUSBメモリ、ネジをはずすプラスドライバーが必要です。
では、HDDをSSDに交換してみましょう。次の手順で進めていきます。
PS4からUSBメモリにバックアップを作成する。
まずは、PS4のセーブデータ等をUSBメモリにバックアップします。
トロフィーはバックアップできないので「PlayStation Networkと同期する」を実行しておきます。
空っぽのUSBメモリを、PS4に接続します。
「システム」より「バックアップ/復元」を実行します。
「PS4をバックアップする」を実行します。
USBメモリのサイズ:20GBに対して、アプリケーションのサイズが161.7GBと大きすぎます・・・「アプリケーション」を選択して詳細を確認しましょう。
PS4にインストールしたゲームのサイズが大きいようです。
SSD交換後に、再度ゲームをインストールすればOKなので「全て削除」を実行します。
USBメモリにバックアップできるサイズになりました。「次へ」を実行します。
バックアップの最終確認画面です。「バックアップする」を実行します。
USBメモリにバックアップされています。気長に待ちましょう・・・
気がついたらバックアップが終了していました。
「OK」を実行して、PS4からUSBメモリを取りはずしましょう。
PS4のシステムソフトをダウンロードする。
交換するSSDをPS4にセットしても、SSDの中身は空っぽなので正常に動きません。
空っぽのSSDには、USBメモリ経由でシステムソフトをインストールします。
このシステムソフトを「Playstationサポート」からダウンロードします。
「Playstationサポート」にアクセスしたら、次のように進んでいきます。
①使っているPS4のモデルシリーズを選びます。
②「3.システムソフトウェアとバックアップをインストールする」をクリックします。
③「PS4システムソフトウェアを再インストールする」をクリックします。
④「2.PCまたはMacを使用して手動でPS4システムソフトウェアをアップデートする」
⑤「PS4アップデートファイル」ボタンをクリックすると、ダウンロードされます。
PS4のバックアップを保存したUSBメモリを、パソコンに接続します。
USBメモリには、PS4のバックアップで「PS4」をいうフォルダが作成されています。
このPS4フォルダの中の「EXPORT」というフォルダにバックアップが保存されています。
このPS4フォルダの中に「UPDATE」というフォルダを作成します。
PS4のHDDを取りはずして、SSDに交換する。
さぁ準備が出来たので、PS4のHDDをSSDに交換しましょう!
PS4本体から、電源ケーブルやHDMIケーブルなどを取りはずしましょう。
PS4上部のつるつるの黒い部分がパネルになります。
このパネルを、両手で押さえながら手前にスライドさせます。
パネルがスライドしたら、上に持ち上げてと取りはずします。
HDDはPS4本体にネジ1個で接続されているので、このネジをはずします。
HDDを、PS4本体から引き抜きます。
HDD本体はネジ4個で固定されているので、このネジをはずします。
HDD本体を取りはずしてSSDに交換します。そしてネジ4個で固定します。
SSDをPS4本体に差しこみます。
PS4本体とSSDをネジ1個で固定します。
パネルを元にもどして、上にスライドさせてはめこみます。
PS4のHDDを(空っぽの)SSDに交換しました!
SSDに交換したPS4に、バックアップを復元する。
PS4のHDDをSSDに交換しました。このSSDは空っぽなので次の手順が必要です。
①システムソフトのインストール
②バックアップデータのインストール
この2つの手順を行って、SSDに交換したPS4が使えるようになります。
①システムソフトのインストール
空っぽのSSDにPS4の能力を降臨させます。
PS4にコントローラーをUSBケーブルで接続します。
システムソフトとバックアップを保存したUSBメモリも、PS4にセットします。
PS4が「セーフモード」で起動してきました。
USBメモリを接続しているので「OK」を実行します。
「すべてのデータが削除されます・・・本当によろしいですか?」なんて聞いてきます。
空っぽのSSDなので、安心して「はい」を実行しましょう。
PS4の初期化が実行されて、システムソフトがインストールされます。
気がつくとインストールが終了して、PS4が再起動されていました。
コントローラーの「PS」ボタンを押します。
表示されるメニューにしたがって、PS4の初期設定を行います。
PS4の初期設定が終了しました。
PS4が起動してきました。この時点ではゲームソフトは何もインストールされていません。
本体ストレージのサイズも大きくなりました!
②バックアップデータのインストール
次にHDDの状態でバックアップしたデータをインストールします。
公式の手順を見ると、「設定」–>「アプリケーションセーブデータ管理」–>「USBストレージ機器のセーブデータ」–>「本体ストレージにコピーする」と書いてありますが、
何故か「セーブデータがありません」と表示されます!
一瞬あせりましたが、システムの「バックアップ/復元」より復元できました。
「システム」より「バックアップ/復元」を実行します。
「PS4を復元する」を実行します。
PS4のバックアップデータの名前が表示されるので、選択します。
「同意する」を選択します。
バックアップを復元しています。復元が終わったらPS4が再起動するので、放置しておきましょう。
バックアップの復元が終わったので、ゲームソフトをインストールしました。
ゲームソフトのアップデートもダウンロードしました。
HDDとSSDでの起動時間を、比較してみました
無事にPS4のHDDをSSDに交換できました。
あまりの安堵と達成感につつまれてしまいます・・・
が、せっかくSSDに交換したのでHDDとSSDで起動時間を比較してみましょう。
「PS4起動時間」「マインクラフト」「フォートナイト」「信長の野望」で比較します。
①PS4の起動時間
PS4(内臓HDD)の起動時間です。
SSDに交換したPS4の起動時間を測定してみました。
SSD交換により、PS4の起動時間は13.28秒速くなりました。
②マインクラフト
次にマインクラフトの起動時間を測定してみます。
ゲーム開始してスタート画面が表示されるまでの時間です。
PS4(内臓HDD)のマインクラフトの起動時間です。
SSDに交換したPS4の、マインクラフトの起動時間です。
SSD交換により、マインクラフトの起動時間は19秒速くなりました。
次に、マインクラフトのセーブデータのロード時間を測定してみます。
PS4(内臓HDD)での、マインクラフトのロード時間です。
SSDに交換したPS4での、マインクラフトのロード時間です。
SSD交換により、マインクラフトのロード時間は13.51秒速くなりました。
このマインクラフトはディスク起動なので、ディスクを読み込む時間はかかりますね。
③フォートナイト
それでは、ディスク起動ではないフォートナイトの起動時間を比較してみましょう。
PS4(内臓HDD)のフォートナイトの起動時間です。
SSDに交換したPS4の、フォートナイトの起動時間です。
SSD交換により、フォートナイトの起動は17.05秒速くなりました。
フォートナイトはディスクレスなので、なかなか速くなった気がしますね。
④信長の野望 創造 withパワーアップキット
最後に信長の野望の起動時間を比較してみましょう。
PS4(内臓HDD)の信長の野望(創造)の起動時間です。
SSD交換したPS4の、信長の野望(創造)の起動時間です。
SSD交換により、信長の野望(創造)の起動は8.84秒速くなりました。
信長の野望(創造)はHDDのままでも起動時間がかかっていませんが、SSD交換でさらに速くなっていますね。
数値で比較した結果をまとめてみます。
時間だけ見ると「まぁ速くなったかな」といった感じですね。
しかし、速くなった割合を計算してみると20%~30%ぐらい速くなっています!
爆速化とまではいきませんが、かなり改善されました。
2023年も、初期型PS4で戦えそうです!
項 目 | HDD | SSD交換後 | SSD交換の改善率 |
PS4起動 | 38.31秒 | 25.03秒 | 34.66% |
マインクラフト起動 | 57.62秒 | 38.62秒 | 32.97% |
マインクラフトLOAD | 49.70秒 | 36.19秒 | 27.18% |
フォートナイト起動 | 53.09秒 | 36.04秒 | 32.11% |
信長の野望創造withパワーアップキット起動 | 24.25秒 | 15.41秒 | 36.45% |
また実際にゲームをプレイしていると、SSD交換で速くなったことを感じるようです。
最後に、PS4でおススメのゲームソフトを紹介します。
超ロングセラーの人気ゲームです。子供達が永遠とプレイしています・・・
ラスボスのエンダードラゴンの攻略後は、お気に入りの家や城を作っています。
ゲームの世界でのクラフトなので、レゴ(LEGO)を買い続けるよりもコスパがいいです。
ついにKOFの新作が発売されました!
THE KING OF FIGHTERS XIV(KOF14)から7年ぶりの新作です。
このシリーズの初代は、1994年に発売されたので何と29年前なんですね~
販売元はSNKという企業です。
過去に倒産した時は、もう新しいKOFはでてこないのかと嘆きました・・・
でも人気ゲームなので、いつの間にかシリーズもKOF15まで続いていますね。
こちらもシリーズの長い信長の野望です。
僕はまだ2作前の「信長の野望 創造」をクリアできていないのですが、
「信長の野望 大志」が発売され、さらに「信長の野望・新生」が登場しました。
大志はユーザーの評価が低かったですが、新生には期待していますよ。
まとめ
今回は初期型PS4のHDDをSSDに交換する手順と、起動時間の比較を紹介しました。
僕の中ではPS4は、任天堂Switchと同じ最新のゲーム機と思っていました。
ゲームの映像や画質はキレイでも、9年前のゲーム機なのでハード的に古いんですね。
だからPS4 ProではSATA2をSATA3に変更するなど、ハード的に改善していたんですね。
さすがに初期型PS4のマザーボードを改造するなんてことはできません。
現状のハード構成(SATA2)でもSSDに交換して効果がありそうなので、実際にSSDに交換してみました。子供達もゲームをプレイして「確かに早くなった」と言っているので、初期型PS4でもSSDに交換した効果はありました。
PS4 ProならSSDの実力を最大限に引き出せるので、爆速化するでしょう。
トライする人は自己責任で試してみてくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。