最近は古いビデオテープや、写真フィルムのデジタル化ばかりしています。
年末が近づいてきたのでクローゼットの整理をするせいか、やたらと古いテープが見つかります。
そして何と「8mmフィルム」が発見されました。
最近のデジタルビデオ→DVテープ→8mmビデオテープと時代をさかのぼって、
ついに8mmフィルムにたどり着きました!
いや~さすがに物置を探しても映写機はでてきませんねぇ。
8mmフィルムそのものは保存状態がよさそうです。
たった1本だけ残されている8mmフィルムなので大切な記録なのでしょう。
というわけで、この8mmフィルムをデジタル化してみました。
この記事では、8mmフィルムをデジタル化する方法についてまとめました。
記事を書いた人:みっく
・エンジニアとして勤務
・社内のサーバー管理、セキュリティ管理も担当
・DIYと料理が大好き、週末は料理担当
8mmフィルムの種類について
8mmフィルムには、いくつかの規格があります。
シングル8 | スーパー8 | レギュラー8 |
富士フィルムが開発したムービーフィルムの規格です。 フィルムサイドの穴や音声データは、シングル8とスーパー8は同じです。 映写機は、シングル8とスーパー8は共通して使えます。スーパー8よりも、フィルムが薄いのが特徴です。 |
コダックが開発したムービーフィルムの規格です。 フィルムサイドの穴や音声データは、シングル8とスーパー8は同じです。 映写機は、シングル8とスーパー8は共通して使えます。 シングル8よりも、フィルムが厚いです。 |
コダックが開発した規格です。16mm幅のフィルムのうちの半分の幅を使って往復で撮影できます。 現像後に、半分の幅に切って8mmフィルムにします。 |
こちらが発見された8mmフィルムです。
8mmフィルムをケースから出してみました。
リールに巻かれている8mmフィルムですが、直径は約11cmでした。
サイズ / 規格 | シングル8 | スーパー8 | レギュラー8 |
3号(7.5cm) | 3~5分 | 2~5分 | 4分10秒 |
4号(10cm) | 7~10分 | 5~10分 | 8分20秒 |
5号(12.5cm) | 15~20分 | 10~20分 | 16分40秒 |
6号(15cm) | 22~30分 | 15~30分 | 25分 |
7号(18cm) | 30~40分 | 20~40分 | 33分20秒 |
表:8mmフィルムのサイズと、だいたいの撮影時間
実際に8mmフィルムを見てみました。
おお~何と音声データ付きの8mmフィルムでした!
8mmフィルムをデジタル化する3つの方法
8mmフィルムの規格や種類はわかりました。
では実際にこの8mmフィルムを、デジタル化する方法について考えてみましょう。
8mmフィルムは連続したポジフィルムのようなもので、見るためには映写機が必要です。
・方法その1:映写機を購入してデジタル化する
昔の映写機を持っている場合は、その映写機を使いましょう。
この場合はデジタル化といっても、スクリーンに映し出された映像をデジタルカメラで撮影することになります。(昔の映写機なのでキャプチャー機能がついていません)
映写機を持っていない場合は、思い切って購入すればデジタル化ができます。
この機材の場合はキャプチャー機能がついているので、デジカメで撮影することなくデジタル化ができます(ただし、音声データはキャプチャーできません)。
映写機を購入してデジタル化する場合の、メリットとデメリットです。
メリット | 専用の機材を購入するので、いつでも8mmフィルムのデジタル化ができる。 |
デメリット | 機材が高価なので、8mmフィルムが少ない場合はコスパが悪い。 この機材を使う場合は、サウンド付きの8mmフィルムでもデジタル化されるのは映像のみ・・・ |
・方法その2:映写機をレンタルしてデジタル化する
さすがに映写機の購入はムリならば、レンタルする方法もあります。
レンタル武蔵では、映写機をレンタルすることができます。
メリット | 思い出の映像を、自分の手で再現させる喜びが味わえる。 |
デメリット | レンタル期日までにデジタル化しなければならない。 大量の8mmフィルムがある場合は、時間に追われることに・・・ レンタル品なので万が一、機材をこわしてしまったら弁償になる・・・ |
・方法その3:業者に依頼してデジタル化する。
8mmフィルムの扱いに自信がない場合や、たくさん8mmフィルムがある場合には、
専門の業者に依頼するという手があります。
業者に依頼してデジタル化する場合の、メリットとデメリットです。
メリット | 自分でデジタル化の作業をしないので、時間に余裕ができます。 専門の業者に任せるので、8mmフィルムを自分で扱う必要がない。 |
デメリット | たくさん8mmフィルムを依頼する場合は、それなりに費用がかかります。 |
今回は8mmフィルム1本だったので、専門の業者に依頼することにしました。
ダビングコピー革命で8mmフィルムをデジタル化する手順
依頼する業者の検討について
8mmフィルムのデジタル化は、専門の業者に依頼することにしました。
実際にどこの業者に依頼するか、検討してみました。
①FUJIFILM:ダビング・スキャン・復元サービス
フィルムといえば、FUJIFILMがビックネームですね。
8mmフィルムが劣化していても、安心して依頼できそうです。
気になる料金ですが「基本料金」+「ダビング料金」+「送料」になっています。
基本料金 | ダビング料金 | 送料 | 合計 |
2,200円 | 4,620円(5号) | 4,620円(5号) | 9,020円 |
特徴:申し込むと「サービスパック」(ダンボールキット)が送られてくるので、 □□□これに8mmフィルムを梱包して発送します。 |
②カメラのキタムラ:写真・ビデオのダビング・デジタル保存サービス
風景写真に凝っていたころは、ポジフィルムの現像でお世話になりましたね。
8mmフィルムのデジタル化サービスも行っています。
現像・プリントのプロなので、8mmフィルムのデジタル化もお得意でしょう。
料金ですが「基本料金」+「10分ごとに2,200円」になっています。
基本料金 | 20分の記録時間 | 合計 |
2,200円 | 4,400円(5号) | 6,600円 |
特徴:最寄りの店舗に持ち込んで依頼するので、送料は発生しないようです。 □□□5号の8mmフィルムは約20分の記録時間なので、6,600円になります。 |
③ダビングコピー革命:8mmフィルムダビング
アナログテープのダビング専門の業者です。
ビデオテープやカセットテープのデジタル化も取り扱っていますね。
ここはDVDへのダビングだけでなく、データファイルのみの受け取りが選べます。
料金ですが、8mmフィルムのサイズとダビングするメディアによって決まります。
メディア | 料金 | 送料 | 合計 |
データ | 4,398円 | 660円 | 5,058円 |
DVD | 4,398円 | 660円 | 5,058円 |
Blu-ray | 5,057円 | 660円 | 5,717円 |
特徴:申し込んだ後は自分で8mmフィルムを梱包して発送する必要があります。 5,500円以上の注文なら、送料が無料になります。 |
8mmフィルムのサイズ:5号の価格です。
というわけで、鶴ではなくて嫁の一声で「ダビングコピー革命」に依頼してみます。
ダビングコピー革命への依頼の手順
まず最初にネットで調べてみたところ、「音声付きの8mmフィルムの場合は音声付きの動画に仕上がるか」が、明確に書いてありませんでした。
せっかく音声付きの8mmフィルムなのに、動画の音声がなくなってしまうと残念ですよね・・・そこで、電話して聞いてみました。
う~ん、なるほど。分かりやすい回答ですね。デジタル化の処理は同じで、音声付きの8mmフィルムならば音声付きの動画になるということですね。
今回は音声付きの8mmフィルムを依頼するので、音声付きの動画に仕上がります。
では、実際にダビングコピー革命に申し込んでみます。
ビデオテープのデジタル化、DVD化サービス【ダビングコピー革命】
ダビングコピー革命のホームページより「無料お見積りご注文はこちらから」を
クリックします。
「WEB自動お見積りページ」が表示されますので、必須事項を入力します。
今回は8mmフィルムの動画データをUSBメモリにダビングしてもらいます。
入力し終わったら「この見積り結果で申し込みをする」をクリックします。
名前やメールアドレスなどの必要事項を記入して、「内容を確認する」をクリックします。
記入内容が表示されるので確認しましょう。
問題無ければ2ヵ所をチェックして、「お申し込みをする」をクリックします。
記入したメールアドレス宛に、申し込みを受け付けた自動応答が来ます。
では、8mmフィルムとUSBメモリを発送する準備をします。
エアキャップ(静電気防止タイプ)で、8mmフィルムとUSBメモリを梱包します。
今回の8mmフィルムは音声が記録された磁気データが付いているので、
静電気防止タイプのエアキャップを使いました。
これをクッション材と共に、段ボール箱に入れました。
この段ボール箱を郵便局に持っていって、ダビングコピー革命宛に発送しました。
発送した荷物がダビングコピー革命に届くと、8mmフィルム到着のメールが来ます。
ダビングコピー革命にて、8mmフィルムの状態を見て実際の金額が提示されました。
無料見積り依頼時には8mmフィルム(5号)のダビング料金は4,398円と表示されていましたが、実際の見積り金額は3,999円でした。なぜか399円安くなっていました。
そして、8mmフィルムにカビが生えていたようです・・・・
軽度のカビだったので、999円でクリーニングしてダビングしてくれるそうです。
このメールの返信メールで、正式なダビング依頼をしました。
それから待つこと19日で、8mmフィルムのダビング完了のメールが来ました!
見積り時の「軽度のカビ」以外は、特に問題無くデジタル化できたようです。
請求金額は見積りと同じ「6157円」でした。
この金額をメールに書かれた口座に振り込めば、8mmフィルムと動画ファイルが保存されたUSBメモリが発送されます。
請求金額を口座振り込みした翌日には、8mmフィルムと動画ファイルが保存されたUSBメモリが到着しました!
パッケージを開封すると、納品書と共に8mmフィルムとUSBメモリが入っていました。
8mmフィルムに記録された映像が、USBメモリに動画ファイルとして保存されています。
では、ダビングコピー革命でデジタル化された8mmフィルムを見てみましょう。
こ、これは・・・何と奥さんの両親の結婚式が映っています!
約40年の時代をさかのぼって、当時の風景と記憶が現代によみがえりました!
映像だけでなく音声も記録されているので、当時としては最先端の技術だったのでしょう。
その記憶の封印を、ダビングコピー革命のダビングサービスが解いてくれたのです。
まとめ
今回は約40年前に撮影された、8mmフィルムのデジタル化についてまとめました。
家庭用でも音声データ付きの8mmフィルムという規格があるのに驚きました。
そして8mmフィルムの取り扱いは、ビデオテープよりも高度で難しいです。
映写機を購入したりレンタルして自分でデジタル化する方法もありますが、
僕は業者に依頼してよかったと感じています。
ビデオテープのデジタル化、DVD化サービス【ダビングコピー革命】
大量の8mmフィルムがある場合には自分のスキル向上も兼ねて、映写機の購入やレンタルするという手もありますね。
デジタル化は、8mmフィルムを再生しながら取り込む(ダビングする)ので、とても時間がかかります。忙しくて時間のない人には、業者に依頼するのが手っ取り早いですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。